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雪崩災害等の防止について

改正履歴


  今冬の天候は、各地に異常な大雪をもたらし、それによる災害も例年より数多く発生していることは周
知のとおりである。このような状況は、労働災害の分野においても同様であり、最近においても積雪に伴
う重大災害が別紙のとおり発生しており、今後、雪崩による災害等大規模な災害が発生するおそれも十分
考えられるところである。
  特に雪崩災害の防止については、昭和32年10月24日付け基発第810号「雪崩災害の防止について」
により指示したところであり、その徹底に努めるとともに、最近の災害の状況等にかんがみ、管内に積雪
地帯を有する局においては、前記通達によるほか下記事項に十分留意の上、関係事業場に対する指導、業
界団体等に対する要請、さらには監督指導の実施等管内の状況に応じた措置を講じることにより、これら
災害の防止に万全を期せられたい。

記
1.雪崩の発生のおそれのある地域の事業場に対しては、気象情報に十分注意するとともに、危険が予想
  される場合の監視・通報組織、避難方法等についてのあらかじめ定めておくよう指導すること。
    特に、危険が予想される地域における建設工事については、危険な時期における作業の中止を指導す
  るとともに、関係発注機関に対しても、工期の延長措置等を要請すること。
2.構造物等の倒壊による事故を防止するため、宿舎、作業場等の強度について適切な時期に点検等を実
  施するように指導すること。
3.陸上貨物運送事業労働災害防止協会等を通じ、自動車等の車両の転落、スリップ事故等の防止対策の
  指導を図ること。