![]() |
![]() |
2.1 下部走行体(トラック式)
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
|
2.1.1 |
(1) 主クラッチ |
[1]
アイドリング状態でクラッチを切り、異音の有無を調べるとともにトランスミッションを変速し、クラッチの切れ具合を調べる。 |
[1]
異音がなくクラッチが完全に切れること。 |
(2) クラッチペダル |
[1]
ペダルを反復操作してペダルの重さ及び戻り具合を調べる。 |
[1]
ペダルの重さ又は戻り具合が適正であること。 |
|
(3) マスターシリンダ |
[1]
ペダルを反復操作して油漏れの有無を調べる。 |
[1]
油漏れがないこと。 |
|
(4) パワーシリンダー |
シリンダーに圧力をかけた状態でしばらく放置し、油漏れの有無を調べる。 |
油漏れがないこと。 |
|
(5) トルクコンバーター |
[1]
トルクコンバーターに負荷をかけて異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1]
異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(6) トランスミッション |
[1]
レバーを前進及び後進状態にして駆動し、作動状態並びにレバーの抜け、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
[1]
正常に作動し、レバーの抜け、異音又は異常発熱がないこと。 |
|
(7) 動力取出し装置(PTO) |
[1] 動力取出し装置(PTO)を作動して、作動状態及び異音の有無を調べる。 |
[1]
正常に作動し、異音がないこと。 |
|
(8) プロペラーシャフト |
[1]
シャフトを駆動させて異常な振れの有無を調べる。 |
[1]
異常な振れがないこと。 |
|
(9) デファレンシャル |
[1]
走行して異音の有無を調べる。 |
[1] 異音がないこと。 |
|
(10) ファイナルドライブ |
[1]
走行して異音の有無を調べる。 |
[1] 異音がないこと。 |
|
2.1.2 |
(1) フロントアクスル |
[1]
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は変形がないこと。 |
(2) フロントアクスルハウジング及びリヤアクスルハウジング |
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
き裂、損傷又は変形がないこと。 |
|
(3) ホイール(タイヤ) |
[1]
空気圧を検査する。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(4) シャシーばね |
[1]
スプリングのき裂、損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は著しい摩耗がないこと。 |
|
(5) スタビライザー |
取付け部の緩み及びがたの有無を調べる。 |
緩み又はがたがないこと。 |
|
(6) ショックアブソーバー |
[1]
外筒からの油漏れ及び損傷の有無を調べる。 |
[1]
油漏れ又は損傷がないこと。 |
|
2.1.3 |
(1) ハンドル |
[1]
走行状態でハンドルの振れ、取られ、戻り不良及び異常な重さの有無を調べる。 |
[1]
振れ、取られ又は戻り不良がなく、重さが正常であること。 |
(2) ギヤボックス |
[1]
ボックス内の油量を調べる。 |
[1]
油量が適正であること。 |
|
(3) ロッド及びアーム類 |
[1]
き裂、損傷及び曲がりの有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は曲がりがないこと。 |
|
(4) ナックル |
[1]
連結部のがたの有無を調べる。 |
[1]
連結部にがたがないこと。 |
|
(5) かじ取り車輪 |
[1]
ハンドルを左右に切って、ステアリング角度を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(6) パワーステアリング装置 |
[1]
リザーバータンク内の油量を調べる。 |
[1]
油量が適正であること。 |
|
2.1.4 |
(1) 走行ブレーキ |
[1]
ペダルの遊び量及びペダルを踏み込んだときの床面とのすき間を測定する。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 |
(2) 駐車ブレーキ |
[1]
レバーをいっぱい引いて、レバーのつめがラチェットにかみ合った状態で、引きしろに余裕があるかを調べる。 |
[1]
引きしろに余裕があること。 |
|
(3) ブレーキロック(AOH式ブレーキ) |
[1]
駐車ブレーキレバーを引いて、ブレーキロック作動スイッチを操作したときの作動の適否を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 |
|
(4) ロッド、リンク及びケーブル類 |
[1]
ロッド、リンク及びケーブル類の損傷並びにクランプの緩みの有無を調べる。 |
[1]
損傷又は緩みがないこと。 |
|
(5) ホース及びパイプ |
[1]
ホース及びパイプに圧力をかけて、油漏れ及びエア漏れの有無を調べる。 |
[1]
油漏れ又はエア漏れがないこと。 |
|
(6) オイルブレーキ |
[1]
ペダルを反復操作してマスターシリンダー及びホイールシリンダーの作動状態を調べる。 |
[1]
円滑に作動すること。 |
|
(7) エアブレーキ |
[1]
ペダルを反復操作してブレーキチャンバーロッドのストロークの適否及び戻り具合を調べる。 |
[1]
ストロークがメーカーの指定する基準値内にあり、正常に作動すること。 |
|
(8) ブレーキ倍力装置 |
[1]
チェック弁及びリレー弁の作動の適否を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 |
|
(9) ブレーキドラム及びブレーキシュー |
[1]
ドラムとライニングのすき間を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(10) バックプレート |
[1]
プレートのき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は変形がないこと。 |
|
(11) ブレーキディスク及びパッド |
[1]
ペダルを反復操作してパッドを安定させた後、ブレーキの引きずりの有無を調べる。 |
[1]
引きずりがないこと。 |
|
(12) 駐車ブレーキドラム及びライニング |
[1]
ドラムとライニングのすき間を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
(13) 二重安全ブレーキ機構 |
自動漏出防止弁及び非常用制動装置(スプリングブレーキ)の作動具合を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
2.1.5 |
(1) 車枠及び車体 |
[1]
シャシーフレーム、クロスメンバー、フェンダー、サイドガード等のき裂及び変形の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 |
(2) キャブ |
[1]
き裂、変形、腐食及び雨漏りの有無を調べる。 |
[1]
き裂、著しい変形、腐食又は雨漏りがないこと。 |
|
(3) 座席 |
[1]
座席調整及びロック装置の作動の適否を調べる。 |
[1]
正常の作動すること。 |
|
(4) シートベルト |
[1]
ベルトに擦り切れ等の損耗がないかを調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 |
|
(5) 昇降設備及び滑り止め |
[1]
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 |
|
(6) 表示板 |
構造規格に規定された表示板その他の注意・指示銘板等が損傷なく取り付けられているかを調べる。 |
損傷なく取り付けられていること。 |
|
(7) 燈火装置、警音器、方向指示器、窓拭き器、デフロスター等 |
[1]
各スイッチ類を操作して作動の適否及び取付け状態の適否を調べる。 |
[1]
正常に作動し、取付け状態が適正であること。 |
|
(8) 計器類 |
エンジンを作動させた状態及び走行状態で各計器の作動状態を調べる。 |
正常に作動すること。 |
|
(9) 後写鏡及び反射鏡 |
汚れ及び損傷の有無並びに写影の状態を調べる。 |
汚れ又は損傷がなく、写影が正常であること。 |
備考 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)の適用を受ける高所作業者であって、同法第48条第1項に基 づく定期点検基準に定める点検と同等以上の点検を作業装置以外の部分について実地し、その点検を行っ たことが記録によって確認されるものについては、当該部分に係わる自主検査を省略して差し支えないも のであること。