法令 安全衛生情報センター:ホームへ
ホーム > 法令・通達(検索) > 法令・通達

(平成25年7月1日 自主検査指針公示第19号により廃止)

1.4  下部走行体(クローラ式)

検査項目

検査方法

判定基準

1.4.1
走行装置

(1) 起動輪、遊動輪及びスプロケット

[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[2] 走行させて起動輪及び遊動輪軸部の異音及び異常発熱の有無を調べる。
[3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[4] 軸部からの油漏れの有無を調べる。

[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。

[2] 異音又は異常発熱がないこと。

[3] 緩み又は脱落がないこと。

[4] 油漏れがないこと。

(2) 上部ローラー及び下部ローラー

[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[2] 走行させて軸部の異音及び異常発熱の有無を調べる。
[3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[4] ローラー軸部からの油漏れの有無を調べる。

[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。

[2] 異音又は異常発熱がないこと。

[3] 緩み又は脱落がないこと。

[4] 油漏れがないこと。

(3) 履帯
(クローラベルト)

[1] シューのき裂、変形及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[2] シューボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[3] リンク及びブシュのき裂及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[4] 履帯をいっぱいに張った状態で、マスターリングから2リンク以上離れた任意の4〜5リンク分のピッチ長を調べる。
[5] 遊動輪又は起動輪と上部ローラー上のシューを支点として直定規又はバーを置き、たわみを調べる。
[6] トラックピンの抜け出しの有無を調べる。

[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。

[2] 緩み又は脱落がないこと。

[3] き裂又は著しい摩耗がないこと。


[4] メーカーの指定する基準値内であること。


[5] メーカーの指定する基準値内であること。

[6] 抜け出しがないこと。

(4) ゴム履帯

[1] スチールコードの切断及び損傷の有無を調べる。
[2] ゴムの欠け、老化及び摩耗の有無を調べる。
[3] 心金の脱落の有無を調べる。
[4] たわみを調べる。

[1] 切断又は著しい損傷がないこと。
[2] 著しい欠け、老化又は摩耗がないこと。
[3] 脱落がないこと。
[4] メーカーの指定する基準値内であること。

(5) 履帯調整装置

[1] グリースタイプのものにあっては調整装置のシリンダー内にグリースを注入し、スクリュータイプのものにあっては調整ねじを回転させ、作動具合を調べる。
[2] 調整ボルト、ナット、ロッド及びヨークのき裂、変形、腐食、及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[3] 調整シリンダーからの油漏れの有無を調べる。

[1] 正常に作動すること。


[2] き裂、変形、腐食又は著しい摩耗がないこと。

[3] 油漏れがないこと。

(6) 走行チェーン
[機械式]

[1] たるみを調べる。
[2] 伸びを調べる。
[3] き裂、摩耗及びかしめ部分の異常の有無を調べる。
[4] Tピンの損傷及び脱落の有無を調べる。

[1] メーカーの指定する基準値内であること。
[2] 著しい伸びがないこと。
[3] き裂、著しい摩耗又はかしめ部分の異常がないこと。
[4] 損傷又は脱落がないこと。

(7) 走行減速機

[1] 走行させて異音及び異常発熱の有無を調べる。[2] ケース等のき裂及び損傷の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[4] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。
[5] 油漏れの有無を調べる。

[1] 異音又は異常発熱がないこと。
[2] き裂又は損傷がないこと。

[3] 緩み又は脱落がないこと。

[4] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。
[5] 油漏れがないこと。

(8) ギヤ、ピニオン及び駆動軸
[機械式]

[1] 回転状態における異音の有無を調べる。
[2] き裂の有無及びバックラッシを調べる。

[3] 歯当たり及びかみ合いの状態を調べる。

[1] 異音がないこと。
[2] き裂がなく、バックラッシが適正であること。
[3] 正常であること。

(9) ギヤケース及びカバー
[機械式]

[1] き裂及び変形の有無を調べる。
[2] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。
[3] 油漏れの有無を調べる。

[1] き裂又は著しい変形がないこと。
[2] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。
[3] 油漏れがないこと。

1.4.2
制動装置

(1) 走行ブレーキ

走行させてブレーキの効き具合及び片効きの有無を調べる。

片効きがなく、効き具合が適正であること。
車両系建設機械構造規格の規定に適合すること。

(2) ブレーキバンド及びライニング

[1] バンドのき裂及び変形の有無を調べる。
[2] ライニングの摩耗量を調べる。
[3] ブレーキを開放したときのライニングとドラムとのすき間を調べる。
[4] ライニングの当たり面の油脂の付着等の汚れの有無を調べる。

[1] き裂又は著しい変形がないこと。
[2] メーカーの指定する基準値内であること。
[3] ドラムと接触していないこと。

[4] 汚れがないこと。

(3) 駐車ブレーキ

1/5こう配の床面で無負荷状態において作動させ、効き具合を調べる。

停止の状態を保持する。

(4) つめ及びロック部
[機械式]

[1] つめの掛かり及び外れの状態を調べる。
[2] つめ及びロック部のき裂及び摩耗の有無を調べる。

[1] 確実に作動すること。
[2] き裂又は著しい摩耗がないこと。

1.4.3
油圧装置

(1) 油圧モーター

共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。

(2) 配管 (ホース類、高圧パイプ器)

(3) 圧力制御弁 (ブレーキ弁)

(4) 方向制御弁
[拡幅機構用]

(5) 油圧シリンダー
[拡幅機構用]

1.4.4
車体関係

(1) 下部架台フレーム及びブラケット(クローラフレームを含む。)

[1] き裂、変形及びしゅう動部の摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。

[1] き裂、変形又は著しい摩耗がないこと。


[2] 緩み又は脱落がないこと。

(2) 昇降設備

[1] き裂、損傷及び変形の有無を調べる。
[2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。

[1] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。
[2] 緩み又は脱落がないこと。

(3) ビーム及びロック
[拡幅機構用]

[1] き裂、変形及び摩耗の有無を調べる。
き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。
[2] ロックの着脱状態を調べる。

[1] き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。

[2] 正常であること。