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3  走行機械装置

検 査 項 目

検 査 方 法

判 定 基 準

3.1
電動機
取付け脚部 [1] 取付け脚部のき裂の有無を調べる。
[2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] き裂がないこと。
[2] 緩み又は脱落がないこと。
3.2
軸継手
(1)キー及びキー溝 [1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。
[2] キーの溝のき裂及び変形の有無を調べる。
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。
(2)軸 心 軸継手を作動させ、周振れ及び面振れの有無を調べる。 著しい周振れ又は面振れがないこと。
(3)皮(ゴムブシュ) 緩み、変形及び摩耗の有無を調べる。 緩み、著しい変形又は摩耗がないこと。
(4)歯車形軸継手 給油状態及び油漏れの有無を調べる。 給油が適正で、油漏れがないこと。
(5)チェン形軸継手 給油状態を調べる。 給油が適正であること。
(6)ボルト及びナット ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 緩み又は脱落がないこと。
3.3
ブレーキ
(1)ブレーキ ブレーキの効き具合を調べる。 片効き等がなく、効き具合が適正であること。
(2)足踏ブレーキ [1] ペダルの遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間の適否を調べる。
[2] ロッド及びワイヤロープの損傷の有無を調べる。[3] 取付けボルト、ロッド及びレバーの連結部の緩み及びがたの有無を調べる。
[1] 遊び及びすき間が適正であること。
[2] 損傷がないこと。
[3] 緩み又はがたがないこと。
(3)オイルブレーキ [1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。
[2] マスタシリンダ及びホイールシリンダの機能並びに油漏れ、摩耗及び損傷の有無を調べる。
[3] ホース、パイプ及び連結部の油漏れ及び損傷の有無を調べる。
[4] 連結部及びクランプの取付け状態を調べる。
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。
[2] 作動が適正であり、油漏れ、摩耗又は損傷がないこと。
[3] 油漏れ又は損傷がないこと。
[4] 緩みがないこと。
(4)電磁ブレーキ 電磁石の作動状態を調べる。 異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。
(5)押上機ブレーキ [1] ロッドの曲がりを調べる。
[2] 油漏れの有無及び油量の適否を調べる。
[1] 著しい曲がりがないこと。
[2] 油漏れがなく、油量が適正であること。
(6)油圧式ディスクブレーキ [1] 油量の適否及び油漏れの有無を調べる。
[2] 油圧ユニット及びディスクの作動状態並びに摩耗及び損傷の有無を調べる。
[3] ディスクの取付け部の緩みの有無を調べる。
[4] ホース、パイプ及びジョイント部の油漏れ及び損傷の有無を調べる。
[5] 連結部及びクランプの取付け状態を調べる。
[1] 油量が適正で、油漏れがないこと。
[2] 作動が確実で、部材に著しい摩耗又は損傷がないこと。
[3] 緩みがないこと。
[4] 油漏れ又は損傷がないこと。
[5] 緩みがないこと。
(7)電磁式ディスクブレーキ [1] 電磁石の作動状態を調べる。
[2] ディスクの作動状態並びに摩耗及び損傷の有無を調べる。
[3] ディスクの取付け部の緩みの有無を調べる。
[1] 異音又は異臭がなく、作動が円滑であること。
[2] 作動が確実で、部材に著しい摩耗又は損傷がないこと。
[3] 緩みがないこと。
(8)ブレーキドラム及びブレーキシュー [1] ドラムの取付け部(キー、ボルト、カップリング等)の緩みの有無を調べる。
[2] ライニングのはく離、摩耗及び損傷の有無を調べる。
[3] ピンのさび付き及びばねの衰損の有無を調べる。
[4] ドラムとライニングとのすき間の適否を調べる。[5] ドラムのき裂、摩耗及び損傷の有無を調べる。
[1] 緩みがないこと。
[2] はく離、著しい摩耗又は損傷がないこと。
[3] さび付き又は衰損がないこと。
[4] すき間が適正であること。
[5] き裂、著しい摩耗又は損傷がないこと。
(9)ストローク及びトルクの調整機構 [1] ストローク及びトルクの調整機構の異常の有無を調べる。
[2] レバー、ピン、ロッド及びねじのき裂、摩耗及び曲がりの有無を調べる。
[1] 調整量が適正で、作動が円滑であること。[2] き裂、著しい摩耗又は曲がりがないこと。
(10)取付けボルト ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 緩み又は脱落がないこと。
3.4
歯車類
(1)歯 車 [1] 異音、発熱及び振動の有無を調べる。
[2] 歯面の摩耗及び損傷の有無を調べる。
[3] ボス、アーム、歯等のき裂、変形及び損傷の有無を調べる。
[4] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。
[5] キー溝のき裂及び変形の有無を調べる。
[6] 歯当たり及び噛み合い状態の異常の有無を調べる。
[7] 給油状態を調べる。
[1] 異音、著しい発熱又は振動がないこと。
[2] 著しい摩耗又は損傷がないこと。
[3] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。
[4] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[5] き裂又は変形がないこと。
[6] 片当たりがなく、噛み合い深さが適正であること。
[7] 給油が適正であること。
(2)ギヤケース [1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。
[2] 油量の適否及び油の汚れの有無を調べる。
[3] 油漏れの有無を調べる。
[4] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。
[2] 油量が適正で、油に著しい汚れがないこと。
[3] 油漏れがないこと。
[4] 緩み又は脱落がないこと。
(3)ギヤカバー [1] き裂、変形及び損傷の有無を調べる。
[2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] き裂、著しい変形又は損傷がないこと。
[2] 緩み又は脱落がないこと。
3.5
長軸及びその他の軸
(1)軸 軸の変形及び摩耗の有無を調べる。 著しい変形又は摩耗がないこと。
(2)軸心 軸を作動させ、振れの有無を調べる。 著しい振れがないこと。
(3)キー及びキー溝 [1] キーの緩み、抜け出し及び変形の有無を調べる。
[2] キー溝のき裂及び変形の有無を調べる。
[1] 緩み、抜け出し又は著しい変形がないこと。[2] き裂又は著しい変形がないこと。
3.6
軸 受
(1)軸受本体 [1] き裂及び損傷の有無を調べる。
[2] 給油状態を調べる。
[1] き裂又は損傷がないこと。
[2] 給油が適正であること。
(2)すべり軸受 [1] ブシュの摩耗の有無を調べる。
[2] 無負荷及び負荷状態における焼き付き及び発熱の有無を調べる。
[1] 著しい摩耗がないこと。
[2] 焼き付き又は著しい発熱がないこと。
(3)ころがり軸受 無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。 異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。
(4)取付けボルト ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 緩み又は脱落がないこと。
3.7
走行車輪
(1)フランジ き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。
(2)ボス及びウェブ き裂、変形、摩耗及び損傷の有無を調べる。 き裂、著しい変形、摩耗又は損傷がないこと。
(3)踏面 [1] 踏面の摩耗の有無を調べる。
[2] 左右の動輪及び従輪の直径差を調べる。
[3] き裂及び変形の有無を調べる。
[1] 著しい摩耗がないこと。
[2] 著しい直径差がないこと。
[3] き裂又は著しい変形がないこと。
(4)車輪軸受 (1)すべり軸受 [1] ブシュの摩耗の有無を調べる。
[2] 無負荷及び負荷状態における焼き付き及び発熱の有無を調べる。
[3] 給油状態を調べる。
[1] 著しい摩耗がないこと。
[2] 焼き付き又は著しい発熱がないこと。
[3] 給油が適正であること。
(2)ころがり軸受 [1] 無負荷及び負荷状態における異音、振動及び発熱の有無を調べる。
[2] 給油状態を調べる。
[1] 異音、異常振動又は著しい発熱がないこと。
[2] 給油が適正であること。
(5)車輪ボスとサドル側板間のサイドプレート 摩耗の有無を調べる。 異常摩耗がないこと。