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  5.2  プレキャスト桁架設工法
    5.2.1  架設の単位作業

基本的事項

評 価 内 容

参考 施工時における留意事項

1 桁の扛上、降下及び横移動

1 桁移動の計画では、桁について次の事項を検討すること。

1 作業手順を定めること。
2 作業指揮者を指名すること。
3 連絡、合図の方法を徹底すること。
4 桁の両端を同時に扛上又は降下させないこと。
5 桁の扛上、降下中は桁下面に密着して、追パッキンをすること。
6 桁の転倒防止の措置を講じること。
7 転倒防止材の状態を確認すること。
8 桁の移動中は、関係者以外のものを立入らせないこと。
9 強風、大雨等のときは、作業を中止すること。

 

イ 許容仮支持支間

ロ 横方向の許容傾斜角

ハ 横座屈の安全率

ニ 縦方向の許容傾斜角

2 ジャッキ受けブラケット及びボルトはその耐力を検討し、ボルトが桁に埋込まれる形式にあっては、コンクリートとの付着力を検討すること。
3 ジャッキ受けブラケットの取付位置の決定では、桁の重心を考慮すること。
4 使用機械等については、5.2.1.6 参照

2 重量トロリーによる桁の運搬 (引出し)

1 重量トロリーは、積載荷重に対して十分な耐力を有すること。
2 レールゲージは、桁の安定のため適切なものを選定すること。
3 けん引力、制動方法等を検討し、適切なウインチ等の駆動装置を選定すること。
4 自走重量トロリーは、適切な制動能力を有すること。
5 レール及び軌道基面の耐力を検討すること。
6 レールには、逸走防止等の措置を講じること。
7 軌道に沿った安全な通路設置すること。
8 使用機械等(ウインチ、ブロック、桁の引出しアンカー、おしみアンカー等)を適切な位置に配置すること。
9 桁の引出しアンカー等は、十分な耐力を有すること。
10 桁の移動については、5.2.1.1 参照

1 作業手順を定めること。
2 作業指揮者を指名すること。
3 連絡、合図の方法を徹底すること。
4 桁の転倒防止の措置を講じること。
5 強風、大雨等のときは、作業を中止すること。

3 トレーラー又はトラックによる桁の運搬

1 運搬車両は、十分な能力(定格荷重、積載長さ、旋回半径等)を有すること。
2 積みおろし場所の地盤は、十分な耐力を有するよう整備すること。
3 運搬路は、十分な耐力を有するよう設備し、適切な幅員を確保すること。
4 運搬路として公道を使用する場合は、道路事情、交通法規上の制約について検討すること。
5 桁の移動については、5.2.1.1 参照

1 作業手順を定めること。
2 作業指揮者を指名すること。
3 連絡、合図の方法を徹底すること。
4 トレーラー又はトラック上の桁の仮支持支間は、定められた位置に設けること。
5 桁の転倒防止の措置を講じること。

4 台船による桁の運搬

1 台船は、積載条件に適合した十分な能力及び曳航中の安定性を有すること。
2 曳船の能力及び配置を検討すること。
3 係留箇所、曳航範囲及び架設を行う水域等について検討すること。
4 係留箇所、曳航範囲等の潮汐、水深、流速と水中障害物、航路障害物の有無等を調査すること。
5 台船の載荷点、支持架台の強度について検討すること。
6 部材の固縛、台船の係留方法について検討すること。
7 桁の移動については、5.2.1.1 参照

1 作業手順を定めること。
2 作業指揮者を指名すること。
3 連絡、合図の方法を徹底すること。
4 支持架台等の緊結状態を確認すること。
5 固縛、係留の状態を確認すること。
6 台船に桁積込後、乾舷の高さを確認すること。
7 救命具を用意すること。
8 桁の転倒防止の措置を講じること。
9 強風、大雨、波浪が高い時などの場合は作業を中止すること。

5 桁の仮置き

1 仮置箇所の受台と基礎の耐力を検討すること。
2 仮置きは許容仮支持支間以上とすること。
3 桁の転倒防止の措置を検討すること。
4 桁を二段以上に積む場合は、下段の桁の安全性を検討すること。

1 受台の上面が水平に保たれていることを確認すること。
2 桁の転倒防止の措置を講じること。
3 仮置中は桁の異常、傾きに注意すること。

6 共通小機械等

1 ジャッキは次によること。

1 偏心荷重となっていないこと。
2 点検、整備を行うこと。

 

イ 使用目的に適合する能力、ストローク等を有すること。

ロ 据付け箇所の耐力を検討すること。

2 横取り設備は次によること。

1 曲がり、ねじれ等がないことを確認すること。
2 ボルト締め等の状態を確認すること。

 

イ 十分な耐力を有すること。

ロ けん引力、制動方法を検討し、レバーブロック等適切な駆動装置を選定すること。ハ 据付け箇所の耐力を検討すること。

3 サンドルは次によること。

1 サンドルの上面が水平に保たれていることを確認すること。
2 鋼製サンドル相互間の滑り止めの措置を講じること。
3 サンドルに変形等のないことを確認すること。

 

イ 十分な耐力を有すること。

ロ 荷重配分の偏りについて検討すること。

ハ 据付け箇所の耐力を検討すること。

4 レバーブロック、チェーンブロック、チルホール等は、十分な能力を有すること。

1 損傷又は変形(特にフック部の変形)がないことを確認すること。
2 電動の場合、配線、スイッチ等に損傷がないことを確認すること。
3 点検、整備を行うこと。

5 ホイスト等は次によること。

点検、整備を行うこと。

 

イ 十分な能力を有すること。

ロ 2基以上で相づりをするときは、荷重の偏りを検討すること。

6 ウインチは次によること。

1 水平に据付けること。
2 ワイヤロープの方向に対し、ドラムの向きが適切であること。
3 ウインチの据付け状態を確認すること。
4 フリートアングルが適当であること。
5 ワイヤロープの端末止めを確実にすること。
6 点検、整備を行うこと。

 

イ 十分な直引能力を有し、巻上げ速度が適切なものを選定すること。

ロ 適切な径、長さのワイヤロープを選定すること。

ハ ワイヤロープの径、長さに適合したドラムを選定すること。

7 ワイヤロープ及び付属品は、使用条件に応じた安全率を有すること。

1 キンク、型崩れ及び素線切れがないこと。
2 端末加工が適当であること。
3 シーブ径が適当であること。