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5.異常出水に関する対策

検討事項

ランクI

ランクII

ランクIII

(1) 事前調査

 

[1]地質等の調査

異常出水に関する地下水、透水係数等地形・地質について精密に調査すること。

異常出水のおそれのある区域の地下水、透水係数等地形・地質について調査すること。

[2]資料の収集

地質及び地下埋設物調査資料、周辺における工事・災害記録(天災を含む)等を収集すること。

必要に応じ地質、地下埋設物調査資料、周辺における工事・災害記録等を収集すること。

[3]周辺状況の調査

施工区域周辺環境、障害物、施工中の他工事等を調査すること。

(2) 施工計画

 

[1]工法の選定

事前調査の結果を基に、地山条件に適応し、異常出水の防止に有効な工法を選定すること。

[2]補助工法の併用

地山条件に適した補助工法(地下水位低下工法、薬液注入方法等)を選定すること。

必要に応じ適切な補助工法を選定すること。

(3) 施工

 

[1]掘進

施工計画に適合した掘進作業基準を定めること。

[2]計測管理

坑内の湧水量、地下水位、水質変化等を測定すること。

必要に応じ坑内の湧水量、地下水位、水質変化等を測定すること。

坑外の既存の井戸又は設置した観測井により、地下水位、水質を測定すること。

必要に応じ既存の井戸又は観測井により、地下水位、水質を測定すること。

掘削面の地層の変化を連続的に調査し、それを図示すること。

必要に応じ掘削面の地層の変化を連続的に調査し、それを図示すること。

施工区域のトンネル中心線上と両側の影響範囲に適当な測点を設け、地表面及びU字溝、水路等の変状を測定すること。

必要に応じ施工区域の地表面及びU字溝、水路変状を測定すること。

[3]連絡体制

測定結果の連絡・報告体制を明確にすること。

[4]記録・保存

施工中の各測定結果を記録・整理し、異常出水の危険度を把握すること。

(4) 警報装置

警報装置緊急事態発生を知らせる警報装置を設けること。
警報発令の基準、警報の種類、警報発令時の行動について定め、関係労働者に周知すること。
警報装置について、点検・整備基準を定めること。

(5) 緊急時の措置

 

[1]緊急措置用具

緊急措置用具を必要な箇所に配置し、設置箇所及び使用方法を関係労働者に周知すること。

[2]排水設備

想定湧水量、トンネル断面、延長、こう配等を十分に考慮した排水能力とすること。

[3]避難訓練

緊急事態発生を想定し、避難訓練を実施すること。

[4]救護訓練

緊急事態発生を想定し、救護訓練を実施すること。

(6) 異常出水災害の防止についての教育

次の事項について教育すること。
イ)異常出水の危険性
ロ)災害防止の対策と遵守事項
ハ)点検方法
ニ)異常時の対策