別添1 平成8年1月から7月までの爆発火災等の災害事例
発生月日 |
業種 |
発生状況 |
被災状況 |
1月11日 | 非鉄金属製造業 | 転炉の耐火れんがの補修作業中、作業確認のため転炉内に入ったところ、何らかの着火源により着衣に引火し、転炉内に漏えいしていた酸素ガスにより激しく燃焼した。 | 死亡者3人 |
1月29日 | 化学工業 | 屋外タンクヤードにあるタンクの中をベンゼンを用いて洗浄作業中、何らかの着火源により爆発が発生した。 | 死亡者1人 負傷者1人 |
3月8日 | 化学工業 | ポリプロピレン製造プラントのガス分離装置において、サンプリングのためのバルブを閉めずに装置出口のバルブを開いたため、プロピレンガスとポリプロピレンペレットが噴出、何らかの着火源により着火、火災が発生した。 | 被災者なし |
4月6日 | 鉄鋼業 | 台車に載せた溶鋼を入れた容器を、台車から降ろそうとした時、溶鋼が地面の水たまりにこぼれ、水蒸気爆発を起こした。 | 負傷者5人 |
4月16日 | 化学工業 | 爆薬の充填作業中に、取扱いを誤って爆発が発生した。 | 死亡者3人 |
4月26日 | 化学工業 | 重油直接脱硫装置の反応塔供給加熱炉において、重油と水素を加熱中、加熱炉が炎上した。 | 被災者なし |
4月29日 | 化学工業 | 実験プラント反応槽内の温度が異常に上昇し、警報が鳴ったため、当該反応槽に近付いたところ、爆発した。 | 負傷者1人 |
5月17日 | 化学工業 | 実験等のドラフトチャンバー内において、青汁、硝酸、過塩素酸を加熱中、漏洩したプロパンガスが爆発した。 | 負傷者5人 |
5月24日 | 化学工業 | 水素製造プラント内にある吸収塔及び再生塔内の吸収液を貯蔵タンクへ回収したところ、水素ガスが貯蔵タンクに逆流し、この水素ガスに何らかの着火源により着火し、貯蔵タンクが爆発した。 | 被災者なし |
6月3日 | 電気業 | 変電所において、定期点検、修理作業後に開閉器を操作したところ、開閉器が破裂して開閉器内の高温ガスが噴出した。 | 負傷者3人 |
6月10日 | 化学工業 | バッチ方式による反応釜に原料を入れ、加熱したところ、一定の温度に達した後、熱源が止まったものの、他の物質が混入して反応が暴走し、反応釜が爆発した。 | 負傷者1人 |
6月13日 | 電気業 | 発電所において、ボイラー起動の際、点火バーナーの着火不良と軽油供給弁の不良から、火炉内に流入した軽油が保温材に浸透し、発火した。 | 被災者なし |
6月18日 | 電気業 | 発電所において、定期点検、定期修理後の試運転中、ボイラーの煙道内で爆発が発生した。 | 死亡者2人 負傷者1人 |
7月3日 | 鉄鋼業 | 鋳物の溶解作業中、キューポラからの溶鋼の出が悪いので、キューポラの底ふたを開放した時、溶鋼が飛散した。 | 負傷者5人 |
7月15日 | 鉄鋼業 | 溶鋼鍋から溶鋼を連続鋳造機へ導くノズルの目詰まりを修理中、溶鋼が飛散した。 | 負傷者3人 |
7月16日 | 化学工業 | MEK脱ろう装置の定期修理作業中、装置に使用していた保冷材の発泡ウレタンが、何らかの着火源により引火、火災が発生した。 | 負傷者2人 |
7月17日 | 化学工業 | アルキルアルミニウムの製造施設の一部が爆発し、火災炎上した。 | 負傷者11人 |
7月27日 | 化学工業 | 常圧蒸留装置の配管に設置してある温度計付近から、灯油留分等が漏えいし、火災が発生した。 | 被災者なし |
7月30日 | 化学工業 | 石炭乾留ガスタンクに発生した亀裂を修理するため、当金とタンクをドリルで穴あけ作業中火災が発生した。 | 被災者なし |
7月31日 | 化学工業 | 廃油処理設備の工事中、何らかの着火源に負傷者4人より廃油処理水槽内で爆発が発生した。 | 死亡者1人 |