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  (1) 酸素欠乏症発生事例

No.

発生
月日

所轄局

発生事業場の業種

被災者

発生状況

原因等

二次災害

死亡

そ生

死亡

そ生

1

2.8

神奈川

建設業

1

0

ゴミピットコンクリート斜壁の補修工事のための足場を組む作業中、落とした部材を取るためピット内に降りたところ酸欠空気により被災した。また、救出しようとした事業主も同様に被災した。

[1]作業主任者未選任
[2]酸素濃度測定せず
[3]換気せず
[4]特別教育未実施
[5]安全衛生管理体制不備

0

0

2

2.13

群馬

電気機械器具製造業

0

1

電力用遮断器の絶縁体として充填されている六フッ化硫黄ガスの抜き取り作業のため、逆止弁にポリエチレン袋を当てて作業を行っていたところ、漏洩した六フッ化硫黄を吸い込み被災した。

[1]空気呼吸器等未使用
[2]換気せず
[3]作業標準の不徹底
[4]安全衛生教育不十分

0

0

3

3.1

岩手

化学工業

0

2

粒状肥料のホッパータンク内で製品の状況を確認していたところ、ホッパー内が適温多湿であったため微生物が繁殖し、肥料の成分が酸化し酸欠状態となっていたため、息苦しくなりタンクの外に出ようとしたが間に合わず被災した。また、同じ作業をしていた労働者もホッパーから出た後、再度救助のため入り被災した。

[1]換気せず
[2]酸素濃度測定せず
[3]作業主任者未選任
[4]特別教育未実施
[5]作業標準の不徹底
[6]空気呼吸器等未使用

0

1

4

3.28

福岡

保健衛生業

1

0

原木のくん蒸作業終了後、各ハッチの開放状態を確認していた被災者が、船倉に隣接したエスケープホールド内に立ち入ったところ、長期間密閉されていた船倉内の酸欠空気がハッチから漏洩しており酸欠状態となっていたため、被災した。

[1]空気呼吸器等未使用
[2]作業標準の不徹底

0

0

5

4.10

広島

非鉄金属精錬業

1

0

ニッケル合金の再粉砕作業においてホッパー内に落としたナイロン袋を取ろうとしたところ転落し、酸化防止のためホッパー内に充填してあったアルゴンガスを吸い込み被災した。

[1]転落防止措置不十分
[2]作業標準の不徹底

0

0

6

6.19

東京

建設業

0

2

商品陳列ケースの冷却用配管の修理のため、作業者が湧水ピット内に入ったところ、内部が冷却用フロンの漏洩により酸欠状態となっており被災した。また、救出しようとした同僚も同様に被災した。

[1]換気せず
[2]空気呼吸器等未使用
[3]酸素濃度測定せず
[4]酸欠作業の認識なし

0

1

7

6.20

福岡

建設業

2

1

下水道新設工事において下水管の到達箇所の土質調査のため、元請の所長と下請の労働者1名の計2名で既設マンホール内に降りたところ、地層中の第一鉄塩類の酸化により酸欠状態となっており、2名とも倒れた。救助のためマンホール内に入った工場長も同様に倒れた。

[1]作業主任者未選任
[2]酸素濃度測定せず
[3]換気せず
[4]特別教育未実施
[5]空気呼吸器等未使用

0

1

8

7.29

長野

土木工事業

1

1

下水道管敷設工事において、ヒューム管をマンホールに接続するため、1月半前に敷設した未使用のマンホール内に入ったところ被災した。また、救助のためマンホール内に入った労働者も同様に被災した。

[1]酸素濃度測定せず
[2]換気せず
[3]空気呼吸器等未使用
[4]作業主任者未選任
[5]特別教育未実施

0

1

9

8.1

千葉

清掃業

0

1

下水道汚水管の清掃作業において、マンホール内部の状況を確認するため、中に入った代表取締役が酸欠空気により被災し、それを助けるためマンホールに入った労働者も同様に被災した。

[1]酸素濃度測定せず
[2]換気せず
[3]作業標準の不徹底
[4]空気呼吸器等未使用
[5]特別教育未実施

0

1

10

9.4

愛知

製鉄業

0

2

精錬工程におけるチャンバー内に折れたノズルを取るため入ったところ、内部が冷却用のアルゴンガスの漏洩により酸欠状態となっており被災した。また、救助のため同チャンバー内に入った同僚も同様に被災した。

[1]酸欠作業の認識なし
[2]酸素濃度測定せず
[3]換気せず
[4]空気呼吸器等未使用

0

1

11

9.22

北海道

土木工事業

2

1

下水道工事において、他の工事現場のマンホール(深さ約6メートル、直径約90センチメートル)内に置いてあった電動の排水ポンプを取り出すため労働者2名が入ったところ酸欠空気により被災した。また、救助のため同マンホールに入った労働者も同様に被災した。

[1]酸素濃度測定せず
[2]換気せず
[3]特別教育未実施

0

1

12

10.14

広島

自動車修理業

1

0

タンクローリーのタンク底部の部品を取り替える作業をするためタンク内に立ち入ったところ、ハッチからタンク内に脱硫剤を供給するための気送用アルゴンガスが残留しており、酸欠状態となっていたため被災した。

[1]酸素濃度測定せず
[2]作業標準の不徹底

0

0

13

11.30

北海道

清掃業

1

1

小学校の排水管逆流の原因調査のため、床下の配管ピットへ入って作業を行っていた2名が倒れた。当該ピットの酸素濃度は9%程度であった。

[1]酸素濃度測定せず
[2]特別教育未実施
[3]換気せず

0

0

 

合計

10

12

 

0

7

(平成7年合計)

-14

-9

-4

-5

備考  原因等の欄の原因のうち以下については、本省に送付されてきた災害調査復命書等の記載内容に基
    づき、次により分類した(以下同じ)。
イ  「換気せず」→本来換気が可能な作業であるのに、換気をしなかったこと。
ロ  「空気呼吸器等未使用」→作業の性質上等から換気を行うことが困難と認められる場合に、これを使
  用しなかったこと。なお、換気が可能であるのに、それを行わなかった場合は、イの「換気せず」に含
  まれる。
ハ  「作業主任者未選任」→第1種又は第2種酸素欠乏作業主任者を選任していなかったこと。
ニ  「特別教育未実施」→酸素欠乏作業等に係る特別の教育を行っていなかったり、不十分であったこと。
ホ  「安全衛生教育不十分」→ニの「特別教育未実施」以外の安全衛生教育を行っていなかったり、不十
  分であったこと。
ヘ  「作業標準の不徹底」→酸素欠乏等の危険を防止するための作業標準(作業の方法)がなかったり、
  徹底されていなかったこと。なお、作業の方法の決定は、作業主任者の職務であるが、その選任の有無
  にかかわらず原因にあげている。