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別紙
主な玉掛用具の点検方法及び判定基準
(1)玉掛け用ワイヤーロープ
点検部分 点検方法 判定基準
ワイヤーロープ部
1 ワイヤロープ1より間の素線の断線の有無を目視で調べる。
2 ワイヤロープの摩耗量をノギス等で調べる。
3 ワイヤローブのキンクの有無を目視で調べる。
4 ワイヤロープの変形の有無を目視で調べる。
5 ワイヤロープのさび、腐食の有無を目視で調べる。
6 アイ部の変形の有無を目視で調べる。
7 アイの編み込み部分の緩みの有無を調べる。
1 素線の数の10%以上の断線がないこと。
2 直径の減少が公称径の7%未満であること。
3 キンクがないこと。
4 著しい変形がないこと。
5 著しいさび、腐食がないこと。
6 著しい変形がないこと。
7 緩みがないこと。
圧縮止め部 1 合金の磨耗量及び傷の有無をノギス等で調べる。

2 合金部の変形及び広がりの有無を目視で調べる、
1 合金の厚みが、元の厚みの2/3以上あり、著しい傷がないこと。
2 著しい変形、広がりがないこと。
(2)玉掛け用つりチェーン
点検部分 点検方法 判定基準
チェーン 1 き裂の有無を目視で調べる。
2 変形及びねじれの有無を目視で調べる。
1 き裂がないこと。
2 著しい変形、ねじれがないこと。
リンク等 1 リンク、フック等のき裂の有無を目視で調べる。
2 変形及びねじれの有無を目視で調べる。
1 き裂がないこと。
2 著しい変形、ねじれがないこと。
(3)ベルトスリング
点検部分 点検方法 判定基準
ベルト部 損傷(磨耗、傷)の有無をノギス等で調べる。 1 磨耗は全幅にわたって縫目がわかり、たて糸の損傷及び縁の部分のたて糸の損傷、著しい毛羽立ちがみとめられないこと。
2 傷は幅方向に幅の1/10又は厚さ方向に厚さの1/5に相当する傷が認められないこと。
3 使用限界表示のあるものは、その限界表示が著しく露出又は消失が認められないこと。
アイ部 損傷(磨耗、傷)の有無を目視で調べる。 1 縫目がわかり、たて糸の損傷が認められないこと。
2 目立った切り傷、すり傷、ひっかけ傷等が認められないこと。
3 縫糸の切断が認められても、アイの形状が保たれていること。
4 縫製部の剥離が少しでも認められないこと。
金具 績傷(変形、傷、き裂、腐食等)の有無を目視で調べる。 1 変形が認められないこと。
2 著しい当たり傷、切り傷がないこと、
3 き裂がないこと。
4 著しい腐食がないこと。
(4)フック
点検部分 点検方法 判定基準
フック 1 口の開き、ねじれの有無を目視で調べる。
2 き裂の有無を目視で調べる。
1 ロの開き、ねじれがないこと。
2 き裂がないこと。
(5)クランプ
点検部分 点検方法 判定基準
外観及び作動 1 変形、ねじれの有無を目視で調べる。
2 カム、ロックの機能の異常の有無を調べる。
3 き裂、錆び、アークストライクの有無を目視にて調べる。
1 変形、ねじれがないこと。
2 機能に異常がないこと。
3 き裂、著しい錆び及び、アークストライクがないこと。
カム及びジョー 1 歯の欠け、磨耗の有無を目視で調べる。
2 き裂及び錆びの有無を目視で調べる。
1 歯の欠け量、磨耗量が製造者が指定した使用限度内であること。
2 き裂及び著しい錆びがないこと。
各部のピン 1 曲がりの有無を目視で調べる。
2 磨耗の有無を目視にて調べる。
1 曲がりがないこと。
2 磨耗がないこと。
(6)ハッカー
点検部分 点検方法 判定基準
ハッカー 1 のび、ねじれ、開き、寄りの有無を目視で調べる。
2 爪の当たり傷、爪先のだれ、爪の損傷の有無を目視で調べる。
3 き裂の有無を目視で調べる。
1 のび、ねじれ、開き、寄りがないこと。
2 爪の当たり傷、だれ、損傷がないこと。
3 き裂がないこと。
アークストライク アークストライクの有無を目視で調べる。 アークストライクがないこと。
(7)シャックル
点検部分 点検方法 判定基準
本体 1 開き、縮み、ねじれ、磨耗の有無を目視で調べる。
2 き裂の有無を目視で調べる。
3 ねじ部の磨耗又はつぶれをアイボルトを用いて調べる。
1 開き、縮み、ねじれ、磨耗がないこと。
2 き裂がないこと。
3 異常がないこと。
アイボルト、ボルト
及びピン
1 曲がりの有無を目視で調べる。
2 き裂の有無を目視で調べる。
3 磨耗の有無を目視で調べる。
1 曲がりがないこと。
2 き裂がないこと。
3 磨耗がないこと。
(注)アークストライクとは、アーク溶接の際、母材の上に瞬間的にアークを飛ばし直ちに切ること又はそれによって起こる欠陥をいう。ここではアーク痕のことである。