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表―2 平成12年の低電圧による死亡災害の概要
(7月〜9月に発生した20事例)

  発生月 業 種 概           要
1 7月 製造業 使用していた水中ポンプに不具合が生じたため、水中ポンプと220ボルトの電源をつなぐ仮設配線の繋ぎ目の絶縁テープを電源を入れたまま雨の中ではがしていたところ、感電した。
2 7月 電気工事業 臨時電灯に供給するため、引込線の接続作業に従事していたところ、本線に接触して感電した。
3 7月 製造業 製造ライン工程のメンテナンス作業において、ブラウン管真空マシンの修理作業中に、誤って同マシンの加熱ヒーターの露出した電源供給用接触端子部分(160V)に腕が触れて感電した。
4 7月 建設業 既存建物の屋根裏(1階天井裏)において、電気配線工事中、既存の三相200ボルト配線の接続部に身体の一部が接触した。
5 7月 製造業 工場プラントのコンクリートミキサー内に入り、攪拌羽根をアーク溶接作業中、溶接棒の充電部に接触し感電した。
6 7月 製造業 工場内ホイスト式天井クレーン(2.8トン)を使用して機械等の移設作業をしていたところ、給電装置がトロリ線から外れた為、修理しようとしたところ、トロリ線に触れて感電した。
7 7月 製造業 コンクリートミキサー車のタンク内でアーク溶接作業を行い、作業を終えてタンクから出ようとしていた際、持っていたアーク溶接棒に触れ感電した。 
8 7月 電気工事業 電柱上での作業終了後、ゴム手袋を外して軍手で降りようとしたところ、100Vの家庭用引込線に触れ感電した。
9 7月 製造業 建造中の運搬船の船底で配管溶接部のみがき作業をしていたところ、感電した。
10 8月 その他 コンベアーの復旧作業中、天井の蛍光灯器具の吊りボルトが通電しており、これに触れ感電した。
11 8月 その他 給湯供給設備の一つである電磁弁を新しいタイプに交換作業中、ペンチを手にして活線を切断しようとしたところ感電した。
12 8月 電気工事業 破損した蛍光ランプのソケットを取り替えるために、蛍光燈の導線と新しいソケットの導線を圧着ペンチにより、圧着接続している際、感電た。
13 8月 その他 電気炉制御盤の点検作業中、制御盤の充電部分に接触して感電した。
14 8月 その他 外部足場上で電気ドリルを用いてビスを建屋の側壁に打ち込んでいたところ、ビスが建屋内側のケ−ブル(三相200V)に接触して通電状態となり、感電した。 
15 8月 製造業 ホイスト式天井クレーンのガータの撤去作業後、トロリ線への接続作業を行なう際に電源の開路を怠り、感電した。
16 8月 その他 テルハの電源コードの断線箇所を修理するため、移動はしご上で電源コードの芯線を加工中に感電した。
17 9月 製造業 天井走行クレーンの定期自主検査を実施中、配電盤中の配線の端部がこめかみ付近に接触して感電した。
18 9月 製造業 電動ポンプ(100V)を使用し、硝酸をドラム缶から既設タンク内に投入する作業を行っていたところ、漏電により感電した。
19 9月 建設業 木造2階建建築工事現場において、外壁板の防腐処理作業をいったところ、仮設電気の配線の絶縁被覆が破けていたため、配線に接触していた足場に通電し感電した。
20 9月 その他 自動販売機の配線取替工事のため、天井裏で作業をしていたところ、活線(電圧100ボルト)に接触して感電した。
*表中、建設業とは電気工事業以外の建設業のことである。