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別添3
基安発第45号の2
平成13年7月30日
性能検査代行機関の長 殿
厚生労働省労働基準局
安全衛生部長

コンクリート養生用等圧力容器の破裂災害の再発防止対策について


 圧力容器に係る労働災害の防止については、従来よりその徹底を図っているところであるが、去る2月9日に、茨城県においてコンクリート製品の強度を高めるために使用するコンクリート養生用圧力容器のふたが加圧中に外れ、内部の蒸気が噴出するとともに、圧力容器の本体が40数メートル飛び出し、7名の労働者が死傷するといった重大災害が発生したことはまことに遺憾である。
 本災害の原因について、製造メーカーの調査等により、別添1のとおり推定されるに至ったところであるが、ロックリングを油圧シリンダーで拡げることにより圧力容器のふたを固定し、ロックリングの隙間にロックプレートを差し込む方式の圧力容器(以下「コンクリート養生用等圧力容器」という。)については、過去にもふたが外れる災害が発生しており(別添2参照)、今後における再発防止対策の徹底を図る必要がある。
 ついては、別紙のコンクリート養生用等圧力容器の破裂災害再発防止対策を策定したので了知するとともに、性能検査実施時に下記事項の実施について万全を期するようお願いする。

1 別紙のコンクリート養生用等圧力容器の破裂災害再発防止対策が設置事業場において実施されているかどうか確認すること。

2 通常の作業手順によりふたを固定した後、油圧シリンダーを縮め、ロックリングとロックプレートの隙間をなくした状態において、ロックリングが胴フランジの全周に渡って、十分な掛かり代をもって固定されているかどうか確認すること。