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別添1 (令和3年4月20日 基発0420第3号により廃止)

                  WBGTの値の測定方法等について

1 WBGTの値
  WBGTの値は、自然湿球温度と黒球温度を測定し、また、屋外で太陽照射のある場合は乾球温度を測定
 し、それぞれの測定値を基に次式により計算したものである。
  [1]屋内及び屋外で太陽照射のない場合
    WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
  [2]屋外で太陽照射のある場合
    WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度

自然湿球温度 強制通風することなく、輻射(放射)熱を防ぐための球部の囲いをしない環境に置かれた濡れガーゼで覆った温度計が示す値
黒球温度

次の特性を持つ中空黒球の中心に位置する温度計の示す温度[1]直径が150oであること[2]平均放射率が0.95(つや消し黒色球)であること[3]厚さが出来るだけ薄いこと

乾球温度 周囲の通風を妨げない状態で、輻射(放射)熱による影響を受けないように球部を囲って測定された乾球温度計が示す値
2 作業場所でのWBGTの値の測定方法   WBGTの値の測定を行うためには、状況に応じて、自然湿球温度計、黒球温度計又は乾球温度計を使用  し、それぞれの測定値を基に1の[1]又は[2]の式により計算する。なお、作業場所で測定するためのWBGT  の値を求める計算を自動的に行う機能を有した携帯用の簡易なWBGT測定機器も市販されている。  作業場所において、WBGTの値の測定を行う場合に注意すべき事項は、次のとおりである。   [1] 屋内では、熱源ごとに熱源に最も近い位置で測定すること。また、測定位置は、床上0.5m〜1.5mと     すること。   [2] 屋外では、乾球に直接日光が当たらないように温度計を日陰に置き測定すること。   [3] 自然湿球温度計は強制通風することなく、自然気流中での温度を測定すること。   [4] 黒球温度は安定するまでに時間がかかるので、15分以上は放置した後に温度を測定すること。   [5] 少なくとも事前にWBGTの値がWBGT基準値を超えることが予想されるときは、WBGTの値     に測定すること。 3 WBGT予報値などの利用   WBGT予報値、熱中症予報などがインターネットなどにおいて提供されているので、熱中症の予防対策  を事前に準備するために、これを利用することができる。