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(平成28年3年31日 基発0331第26号により廃止)

(参考2)2,3-エポキシ-1-プロパノ−ルに係る情報

1 性状
  2,3-エポキシ-1-プロパノ−ルは、常温常圧では無色で粘性を有する可燃性液体であり、水及びほと
 んどの有機溶剤(脂肪族炭化水素を除く。)に可溶である。また、強酸、強塩基、水、特定の塩類(塩
 化アルミニウム、塩化第二鉄)、金属(銅、亜鉛)と接触すると分解し、火災や爆発の危険をもたらす。
  なお、物性等については表に示すとおりである。

      表 2,3-エポキシ-1-プロパノ−ルの物性等
CAS No. 556-52-5
化学式
分子量 74.1
融点 -45℃
沸点 162〜163℃
  (166℃で分解)
蒸気圧(25℃) 0.12kPa
蒸気密度(空気=1) 2.15
引火点 72℃
発火点 415℃
2 用途
  繊維改質剤、塩素系有機化合物の安定剤、合成樹脂(エポキシ樹脂、アルキド樹脂)の反応性希釈剤
 及び改質剤、木綿・羊毛の改質剤、染料の染色性改良剤等

3 人に対する影響
  2,3-エポキシ-1-プロパノ−ルは、皮膚、目、気道を刺激し、蒸気を吸入すると肺水腫を起こすこと
 があり、また、中枢神経に影響を与えることがある。反復又は長期ばく露で感作を引き起こすことがあ
 る。
  
4 その他のがん原性に関する評価
(1)日本産業衛生学会
   第2群A(人間に対しておそらく発がん性があると考えられる物質であって、証拠がより十分な物質)
(2)国際がん研究機関(IARC)
   Group2A(ヒトに対して恐らく発がん性がある物質)
(3)米国産業衛生専門家会議(ACGIH)
   A3(実験動物に対して発がん性のある物質)