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別添2

受事前調査の際、目視では見落としやすい例

 次のように内装等の内側に石綿建材が隠れている例や、一区画のみ石綿建材が使用され見落としやすい
例がある。
○ 内装仕上げ材(天井ボード、グラスウールやセメント板等)の下に石綿含有吹き付け材が存在する例(過
  去の囲い込み工事等による)
○ 石綿含有吹き付け材の上からロックウール(石綿含有無し)が吹き付けられる例
○ 鉄骨造の柱・梁に石綿含有吹付け材が存在しその内装仕上げ材としてモルタル等が使われている例
○ 鉄骨造の柱に吹き付けられた石綿含有吹き付け材の周囲をブロック等で意匠的に仕上げられている例
○ 天井の一部に仕上げ材(意匠)として石綿含有吹き付け材が使用されている例
○ 煙突内部の石綿建材の上にコンクリートで覆われている例
○ 外装(外壁や柱)のボードや金属パネルの内側に吹き付けられている例
○ 鋼板の仕上げ材の裏打ちとして石綿等が吹き付けられている例
○ 外壁とコンクリート床の取り合い(上階と下階を区画する)の層間塞ぎとして詰められ、モルタル等で
  仕上げられている例
○ 防火区画の貫通部(給排水及び電気設備)に石綿等が使用されている例
○ 準耐火建築物の、防火区画、異種用途区画などで建物全体の柱、梁の耐火被覆ではなく一部の柱、梁
  に耐火被覆で石綿含有の吹付材がある例
○ 敷居の無い大フロアで奥の1区画のみ石綿等が吹き付けられている例
○ 石綿含有吹き付け材が使用された機械室や地下フロア等が用途変更により石綿含有吹き付け材が使用
  された天井等が天井ボード等で仕切られている例
 その他、玄関のひさしの中、ガラリ内(結露や震動音防止のため)、シャフト内、パイプスペース、カー
テンウォール裏打ち機械室、最上階天井裏スラブ、防火壁の書き込み部分、変電器裏の見えない部分に石
綿等が吹き付けられている例もある

 なお、上記はあくまで一例であり、見落とししやすい例は他のも多くある。そのため、事業場内でも見
落としやすい石綿の吹き付け等の事例に関する情報を蓄積し、漏れがないよう事前調査を行うこと。

(参考)
 「石綿含有吹付け材」には、主に耐火被覆用・吸音用・結露防止用としての吹付け石綿、石綿含有吹付
けロックウール、湿式石綿含有吹付け材と仕上げ用としての吹付けパーライト、吹付けバーミキュライト
(ひる石吹付け)があるので、使用されている場所や改修工事の有無の確認も重要なポイントになる。