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事例21 ナチュラルホテルエルセラーン
 
1 事業場の概要
(1)業種:宿泊業、飲食業(サービス業) 事業の内容:ホテル経営
(2)所在地:愛知県
(3)従業員数:31人(男性:15人 女性:16人)
(4)従業員の平均年齢:33歳
 
2 禁煙の概要
(1)喫煙対策の担当部署:ホテル開業時から全館禁煙(建物内禁煙)のため特に担当部署は無い。
(2)喫煙対策に取り組み始めた時期:平成13年8月(開業) 〜
(3)禁煙を実施した時期:平成13年8月(開業) 〜
(4)従業員の喫煙率:0%(男性0%  女性0%)(対策当初も0%)
(5)昼休み等休憩時の喫煙:喫煙者はいない。
(6)禁煙の状況:全社
(7)建物の構造:ホテル(事務所)(12階建、客室127室)、宴会場、喫茶
レストラン、ホール
(8)建物の所有者:自社ビル
(9)全館禁煙の内容:建物内禁煙(従業員、来客とも喫煙不可)
 
3 禁煙の詳細
(1)禁煙にする前の状況
開業時から全館禁煙(建物内禁煙)
 
(2)禁煙にした動機及び経緯
親会社は、自然派化粧品を扱う化粧品会社で、その創立20周年の記念事業の一環として平成13年に当ホテルは開業した。国際的なボランティア、ストップザポリューション等の親会社の企業理念にふさわしいホテルをということで全館禁煙ホテルとして誕生した(写真21−1、2)
 
(3)全館禁煙に取り組んだ内容
ア 外部への公表
ホームページで「全館禁煙都市型ホテル」と禁煙宣言をし、ホテルの入口、室内、ルームキー等に禁煙の表示をした(写真21−3〜8)
イ 採用時の周知
社員採用時に全館禁煙であること、就業時間中は喫煙できないこと等を周知している。
 
(4)社内で苦労した点
開業当初から全館禁煙のため、特にない。
 
(5)労働者の評価
ア 喫煙者の評価
喫煙者がいないので評価もない。
イ 非喫煙者の評価
たばこの臭いがしないのは本当に嬉しい。
 
4 その他
(1)事業との関係
・全館禁煙のホテルということを伝えると利用を控える方もいる。反対に非喫煙の方々からは、空気がきれいで、安心して利用できると喜ばれている。
 
(2)問題点、今後の課題、今後のサポートの予定
ア 問題点
・全館禁煙と知らずに宿泊し、室内で喫煙する方もおり、退出後は消臭オゾン(機械)を使って消臭しているが時間がかかる。室内での喫煙者はお客様全体の1%未満である。
・宴会場も含め禁煙のため、お酒が入ると喫煙したくなるお客様には、入口の横(敷地内)で携帯灰皿にて喫煙してもらうようにしている。そのため、喫煙者の多い宴会の場合は、御利用をお断りしている。
・周辺のホテルに比べ、宿泊稼働率がやや低い。
イ 今後の課題、今後のサポートの予定
ホームページやフロントにて、全館禁煙のホテルであることを周知させることにより、非喫煙者の支持が得られ、稼働率も上昇すると考える。平成22年には、大阪にも同様のコンセプトによるホテルを開業する予定である。
 
フロント前のロビー   フロント前のロビー
写真21−1
フロント前のロビー
  写真21−2
フロント前のロビー
 
ホテル入口の掲示   ホテル入口の掲示
写真21−3
ホテル入口の掲示
  写真21−4
ホテル入口の掲示
 
カードキーにも禁煙表示   カードキーにも禁煙表示
写真21−5
カードキーにも禁煙表示
  写真21−6
カードキーにも禁煙表示
 
室内表示   室内表示
写真21−7
室内表示
  写真21−8
室内表示
 
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