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試験方法
強度等
(接着力試験)
一 試験片の作成
   試験片は、五枚合わせの合板については、各試料合板から次の図(そ
 の表板の厚さが一・六ミリメートルを超えるものについてはA、その表板
 の厚さが一・六ミリメートル以下のもの又はAによれば単板切れしたもの
 についてはB)に示す形のものを試験を行う二接着層ごとに四片ずつ作成
 する。その切込みは試料合板のいずれかの二接着層について試験ができ
 るようにし、そのすべての接着層について試験を行えるようにする。この
 場合において、試料合板ごとに、試験片の試験を行う二接着層間の単板
 の裏割れの方向と荷重方向が順逆半数ずつになるように切込みを入れる
 ものとする。ただし、必要に応じ、試験に不要な単板をはぎ取つてもよ
 いこととする。五枚合わせの合板以外の合板についてもこれに準ずるも
 のとする。
図
  備考 寸法の単位は、ミリメートルとする。

二 試験の方法
  イ 試験片を沸とう水中に七二時間浸せきした後、室温の水中に冷めるまで浸せ
   きし、ぬれたままの状態で接着力試験(試験片の両端をつかみ、両端の方向に
   毎分六、○○○ニュートン以下の荷重速度で引つ張り、その破壊時における最
   大荷重を測定する試験をいう。)を行い、接着力を求める。
  ロ 接着力は、次の式によって算出する。ただし、試験片の表板に対する心板の
   厚さの比が一・五〇以上のものにあっては、その算出した数値に、次の表の上
   欄に掲げる厚さの比に応じて、それぞれ同表の下欄に掲げる係数を乗じて得た
   数値をその接着力とする。

接着力

Ps
(ニュートン毎平方センチメートル) b×h

かっこ この式において、Ps、b及びhは、それぞれ次の数値を表すものとする。
Ps 最大荷量(ニュートン)
b  試験片の幅(センチメートル)
h  切込みと切込みの間隔(センチメートル)
かっこ
厚 さ の 比 係 数
一・五○以上二・○○未満のもの
二・○○以上二・五○未満のもの
二・五○以上三・○○未満のもの
三・○○以上三・五○未満のもの
三・五○以上四・○○未満のもの
四・○○以上四・五○未満のもの
四・五○以上

一・一
一・二
一・三
一・四
一・五
一・七
二・○

接着力が八〇ニュートン毎平方センチメートル以上であること。
(曲げ試験)
一 試料の作成
   試料の長さは、二メートルとする。
二 試験の方法
 イ  曲げ試験は、次の図に示す方法によって行い、比例域における上限荷重及び
   下限荷重、これらに対応するたわみ並びに最大荷重を測定し、曲げ強さ及び曲
   げヤング係数を求める。この場合の平均荷重速度は、毎分一、五○○ニュート
   ン毎平方センチメートル以下とする。
 ロ  曲げ強さ及び曲げヤング係数はそれぞれ次の式によつて算出する。
曲げ強さ 3Pbl
(ニュートン毎平方センチメートル) 2bh2
曲げヤング係数 3
(ニュートン毎平方センチメートル) 4bh3y

かっこ この式において、Pb、l、b、h、△及び△yは、それぞれ次の数値を表すものとする。
Pb 最大数値(ニュートン)
l スパン(センチメートル)
b 試験試料の幅(センチメートル)
h 試験試料の厚さ(センチメートル)
比例域における上限荷重と下限荷重との差(ニュートン)
yに対する中央のたわみ(センチメートル)
かっこ
図
備考
  一 寸法の単位は、ミリメートルとする。
  二 hは、試験試料の厚さとする。
  三 bは、試験試料の幅とする。
  四 lは、スパンとする。
一 曲げ強さが六、五〇〇ニュートン毎平方センチメートル以上であること。
二 曲げヤング係数が九〇〇、〇〇〇ニュートン毎平方センチメートル以上であること。