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4.3  シーブ、フックブロック、ワイヤロープ等

検 査 項 目

検 査 方 法

判 定 基 準

4.3.1
シーブ
図
(1) シーブ、ベアリング及びピン [1] シーブの溝部及びフランジ部の摩耗の程度を調べる。 [1] シーブ溝部の摩耗は、
  (イ) 使用のロープ径が25mm以上の場合
基準谷径−(ロープ径×0.2)以内であること。
(ロ) 使用のロープ径が25mm未満の場合
基準谷径−(ロープ径×0.3)以内であること。
[2] アーム及びボス部のき裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 [2] き裂又は著しい変形若しくは摩耗がないこと。
[3] ベアリング(又はブシュ)及びピンの摩耗の有無及び給油状態を調べる。 [3] ベアリング及びピンの摩耗量は原寸の0.15%以内
ブシュ孔の摩耗量は、原直径の2.0%以内
ブシュ及びピンの摩耗量は、原直径の0.6%以内であること。
給油は十分で、適正に行われていること。
(2) ロープの外れ止め ブームポイントシーブのロープの外れ止めガイドの摩耗及び損傷の有無を調べる。 著しい損傷又は摩耗がなく、ロープが外れていないこと。
4.3.2
フックブロック及びグラブバケット

図  
図
(1) フックブロック [1] フックの摩耗及び変形の有無を調べる。 [1] フックの摩耗量aはbの3%以内
フックの開きcは原寸法5%以内であること。
[2] フックブロックを分解して、トラニオン及びフックナットの摩耗及び損傷の有無を調べる。 [2] 摩耗又は損傷がないこと。
[3] ベアリングの転走面のフレーキング、圧こん、損傷、発錆等の有無及び給油状態を調べる。 [3] ベアリングの転走面にフレーキング、圧こん、損傷、発錆等がなく、給油が十分で適切に行われていること。
[4] ワイヤロープの外れ止め装置の変形及び損傷の有無並びに機能を調べる。 [4] 変形又は損傷がなく、正常に作動すること。
[5] 各部の取付け状態を調べる。 [5] 取付け状態に異常がないこと。
(2) グラブバケット [1] ワイヤロープ取付け部のき裂及び損傷の有無を調べる。 [1] 取付け部にき裂又は損傷がないこと。
[2] 組立て部材の損傷及び溶接部のき裂の有無を調べる。 [2] 損傷又はき裂がないこと。
[3] シーブ各径、溝幅及び穴径の摩耗の有無を調べる。 [3] 著しい摩耗がないこと。
[4] シーブのロープ、外れ止め金具の摩耗及び変形の有無を調べる。 [4] 著しい摩耗又は変形がなく、ロープが外れないこと。
[5] ロープガイドローラの内径の損傷及び摩耗の有無を調べる。 [5] 損傷又は著しい摩耗がないこと。
[6] ロープ固定ソケットの変形の有無を調べる。 [6] 変形がないこと。
4.3.3
ワイヤロープ 図
図
(1) ワイヤロープ [1] 指定されたワイヤロープ(仕様及び長さ)を使用しているかどうかを調べる。 [1] 指定されたワイヤロープであること。
[2] 直径の減少量を調べる。 [2] 公称径の7%以下であること。
[3] 素線切れの有無を調べる。 [3] 素線切れの数はワイヤロープ1よりの間において素線数の10%未満であること。
[4] 形くずれ、キンク及び腐食の有無を調べる。 [4] キンク、著しい形くずれ又は腐食がないこと。
[5] ワイヤロープが油切れしていないかどうかを調べる。 [5] 給油が十分で、適切に行われていること。
(2) ワイヤロープの端末処理 [1] クリップの止め方の適否を調べる。 [1] クリップの方向が正しく、間隔は6d以上であり締付けが適正であること。
[2]−1 コッタ止めソケットが正しく装着されているかどうかを調べる。
また、クリップ併用のものについては、クリップの止め方の適否を調べる。
[2]−1 コッタはソケットの長さいっぱい入り、かつ、ロープに締め代があること。
ソケットとコッタとの接触は4d以上であること。
クリップの止め方が適正であること。
[2]−2 コッタ止めソケットにき裂及び変形がないかどうかを調べる。 [2]−2 き裂又は変形がないこと。
[3] 合金詰めソケット止めのピン及びピンの抜止めに異常がないかどうかを調べる。 [3] ピン及びピンの抜け止めに異常がないこと。
[4] 合金詰めソケット止め及び圧縮止め部の腐食の有無を調べる。 [4] 腐食がないこと。
(3) ドラム及びワイヤロープ [1] ワイヤロープの端末がドラムにコッタ止め等の方法により緊結されているかどうかを調べる。 [1] コッタ止め部におけるコッタとワイヤロープとの接触部分の長さ及び締め代が適正であること。
[2] ワイヤロープの捨巻きの長さ及びワイヤロープの乱巻きの有無を調べる。 [2] 捨巻きは2巻き以上で、乱巻きでないこと。