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(令和5年3月31日 自主検査指針公示第25号により廃止)

  4.1  油圧装置

検 査 項 目

検 査 方 法

判 定 基 準

4.1.1
油圧装置
(1) 作動油タンク [1] タンク取付け部、外周壁面の溶接部及びカバー、継手、油面計等の接続部からの油漏れの有無を調べる。
加圧式タンクの場合は、エア漏れ(安全弁を含む)の有無を調べる。
[2] 機械を水平な場所に置き、油量を調べる。
[3] 油の汚れの有無を調べる。
ただし、メーカー指定のオイル管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。
[4] ブリーザーの目詰まりの有無を調べる。
[5] ブラケットの取付け状態の適否並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] 油漏れ又はエア漏れがないこと。
[2] 油量が適正であること。
[3] 油に著しい汚れがないこと。
[4] 目詰まりがないこと。
[5] 取付け状態が適正で、ボルト及びナットの緩み又は脱落がないこと。
(2) フィルター
・サクション フィルター
・リターン フィルター
・ライン フィルター
[1] フィルターエレメントを取り出し、汚れ及び損傷の有無を調べる。
ただし、カートリッジ型でメーカー指定の時間管理を行っている場合には、この検査を省略してもよい。
[2] フィルターケース、取付けフランジ、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。
[1] 汚れ又は損傷がないこと。
[2] 油漏れがないこと。
(3) 配管
(ホース類、高圧パイプ)
[1] 配管のき裂、損傷、老化及びねじれの有無を調べる。
[2] 配管継手部からの油漏れの有無を調べる。
[3] 配管の取付け状態の適否並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] き裂、損傷、老化又はねじれがないこと。
[2] 油漏れがないこと。
[3] 取付け状態が適正で、ボルト及びナットの緩み又は脱落がないこと。
(4) 油圧ポンプ
(駆動装置を含む。)
[1] パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。
[2] 油圧ポンプを作動させ、無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。
[3] 油圧ポンプに負荷をかけて、負荷時の吐出量及び吐出圧力を調べる。
ただし、[2]項の異常振動、異音及び異常発熱の検査で異常がなければ、この検査は省略してもよい。
[1] 油漏れがないこと。
[2] 異常振動、異音又は異常発熱がないこと。
[3] メーカーの指定する基準値内であること。
(5) 油圧モーター
・旋回用
・ウインチ用
・走行用 等
[1] パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。
[2] 油圧モーターを作動させ、無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。
[1] 油漏れがないこと。
[2] 異常振動、異音又は異常発熱がないこと。
(6) 油圧シリンダー
・起伏用
・伸縮用
・屈伸用
・昇降用(バケット)
・平衡装置用
・首振り装置用
・かじ取り用
・アウトリガー用 等
[1] 作動状態を調べる。
[2] シリンダーを数回伸縮作動させた後、シール部からの油漏れの有無を調べる。
[3] シリンダーに負荷をかけて静止させ、シリンダーの伸縮量を調べる。
[4] シリンダーチューブ及びロッドの打こん、き裂、曲がり及び擦り傷の有無を調べる。
[1] 円滑に作動すること。
[2] 油漏れがないこと。
[3] 伸縮量がメーカーの指定する基準値内にあること。
[4] 打こん、き裂、曲がり及び擦り傷がないこと。
(7) 方向制御弁
・コントロール弁
・パイロットコントロール弁等
[1] スプールを動かし、円滑に作動するか調べる。
[2] 油漏れの有無を調べる。
[3] 取付け状態の適否を調べる。
[1] 円滑に作動すること。
[2] 油漏れがないこと。
[3] 取付け状態が適正であること。
(8) 電磁弁 [1] 電磁弁を作動させ、異音及び異常発熱の有無を調べる。
[2] 油漏れの有無を調べる。
[1] 異音又は異常発熱がなく正常に作動すること。
[2] 油漏れがないこと。
(9) 圧力制御弁
・リリーフ弁
・減圧弁
・シーケンス弁
・カウンターバランス弁
・アンロード弁
・ブレーキ弁等
[1] アクチュエーターを作動させるなどして負荷をかけ、作動の適否を調べる。
[2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。
[1] アクチュエーターが正常に動くか、又は確実に停止すること。
[2] 油漏れがないこと。
(10) 流量制御弁
・絞り弁
・フローコントロール弁
・デバイダー弁等
[1] アクチュエーターを作動させて、作動の適否を調べる。
[2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。
[2] 油漏れがないこと。
(11) 逆止め弁
・チェック弁
・パイロット チェック弁
・シャトル弁 等
[1] アクチュエーターを作動させて、作動の適否を調べる。
[2] 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。
[2] 油漏れがないこと。
(12) オイルクーラー [1] 暖機運転の後、油温の適否を調べる。
[2] フィンの目詰まり並びにパイプの変形及び破損の有無を調べる。
[3] クーラー本体及び配管接続部からの油漏れの有無を調べる。
[4] ファンベルトのたわみを調べる。
[5] ベルトの損傷及び摩耗の有無を調べる。
[6] 電動式にあたっては、モーターの異音、異常振動及び異常発熱の有無を調べる。
[1] 冷却効果が適正であること。
[2] 目詰まり又は有害な変形若しくは破損がないこと。
[3] 油漏れがないこと。
[4] メーカーの指定する基準値内であること。
[5] 損傷又は著しい摩耗がないこと。
[6] 異音、異常振動又は異常発熱がないこと。
(13) アキュムレーター [1] アクチュエーターを作動させて速度等の異常の有無を調べる。
[2] 配管、ホース等の振れ及び異音の有無を調べる。
[3] ガス封入圧を調べる。
ただし、[1]項の速度の異常及び[2]項の振れ又は異音がなければ、この検査を省略してもよい。
[1] アクチュエーターが正常に作動すること。
[2] 振れ又は異音がないこと。
[3] メーカーが指定するガス圧であること。
(14) 回転継手
・センタージョイント
・スイベルジョイント
負荷をかけた状態で回転させ回転の状態と油漏れの有無を調べる。 円滑に回転し、油漏れがないこと。