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(令和5年3月31日 自主検査指針公示第23号により廃止)

  2.1  動力伝達装置

検 査 項 目

検 査 方 法

判 定 基 準

2.1.1
動力伝達装置
(1)主クラッチ [1] アイドリング状態でクラッチを切り、異音の有無を調べるとともにトランスミッションを変速し、クラッチの切れ具合を調べる。
[2] クラッチを徐々に接続して発進の具合を調べる。
[1] 異音がなくクラッチが完全に切れること。
[2] 滑りがなく、接続が円滑であること。
(2)クラッチペダル(インチングペダル) [1] ペダルを反復操作してペダルの重さ及び戻り具合を調べる。
[2] ペダルを操作して遊びを調べ、次に、クラッチが完全に切れたときの床板とのすき間を調べる。
[1] ペダルの重さ又は戻り具合が適正であること。
[2] メーカーの指定する基準値内であること。
(3)クラッチケース [1] ケース内の油量を調べる。
[2] 油の汚れの有無を調べる。
[3] ケース周辺からの油漏れの有無を調べる。
[1] 油量が適正であること。
[2] 著しい汚れがないこと。
[3] 油漏れがないこと。
(4)イナーシャブレーキ エンジンアイドリング状態でクラッチを切り、イナーシャブレーキが作動するかを調べる。 正常に作動すること。
(5)駆動用ベルト [1] ベルトのたわみを測定する。
[2] 外観の損傷及び汚れの有無を調べる。
[1] メーカーの指定する基準値内であること。
[2] 損傷がなく、油脂類の付着がないこと。
(6)カップリング [1] 連結部取付けボルト及びナットの緩み、損傷及び脱落の有無を調べる。
[2] 取付け部ゴムカップリングの変形、劣化及びがたの有無を調べる。
[1] 緩み、損傷又は脱落がないこと。
[2] 変形、劣化又はがたがないこと。
(7)ユニバーサルジョイント [1] エンジン回転を低速から高速まで急加減速させて、異音及び振動の有無を調べる。
[2] シャフトの曲がり、スプライン部の摩耗並びにユニバーサルジョイント部の損傷及びがたの有無を調べる。
[3] 連結部のボルト及びナットの緩み、損傷及び脱落の有無を調べる。
[1] 異音又は振動がないこと。
[2] 曲がり、摩耗、損傷又はがたがないこと。
[3] 緩み、損傷又は脱落がないこと。
(8)トランスミッション [1] レバーを前進及び後進状態にして駆動し、作動状態並びにレバーの抜け、異音及び異常発熱の有無を調べる。
[2] ケース内の油量を調べる。
[3] 油の汚れの有無を調べる。
[4] ケース周辺からの油漏れの有無を調べる。
[1] 正常に作動し、レバーの抜け、異音又は異常発熱がないこと。
[2] 油量が適正であること。
[3] 著しい汚れがないこと。
[4] 油漏れがないこと。
(9)操向クラッチ
(横軸を含む)
[1] 走行して操向レバー又はペダルを操作したとき、異音及び滑りがなく、確実に作動するかを調べる。
[2] レバーを操作し、遊び及び引きしろの適否を調べる。
[3] レバーを操作し、ロッド、リンク、軸受部及び接続部のがた並びに各ピンのさび付きの有無を調べる。
[4] ケース内の油量を調べる。
[5] 油の汚れの有無を調べる。
[6] ケース周辺からの油漏れの有無を調べる。
[1] 異音又は滑りがなく、確実に作動すること。
[2] 遊び及び引きしろが適正であること。
[3] がた又はさび付きがないこと。
[4] 油量が適正であること。
[5] 著しい汚れがないこと。
[6] 油漏れがないこと。
(10)フィイナルドライブ
(HSTの走行減速機を含む。)
[1] 走行して異音及び異常発熱の有無を調べる。
[2] ケース内の油量を調べる。
[3] 油の汚れの有無を調べる。
[4] ケース周辺からの油漏れの有無を調べる。
[1] 異音又は異常発熱がないこと。
[2] 油量が適正であること。
[3] 著しい汚れがないこと。
[4] 油漏れがないこと。
(11)車軸ケース
(チェーンケース)
[ホイール式]
[1] エンジンをフル回転の状態で前後進させ、異音の有無を調べる。
[2] き裂、損傷及び変形の有無を調べる。
[3] ケース内の油量を調べる。
[4] 油の汚れの有無を調べる。
[5] カバー取付け面及び車軸周辺からの油漏れの有無を調べる。
[6] ケース取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。
[1] 異音がないこと。
[2] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。
[3] 油量が適正であること。
[4] 著しい汚れがないこと。
[5] 油漏れがないこと。
[6] 緩み又は脱落がないこと。