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別表1  水素及び水素化物の物理的及び化学的性質(その2)

番 号

((7))

((8))

((9))

((10))

11

名称

ゲルマン

スチビン

セレン化水素

テルル化水素

硫化水素

分子式

GeH4

SbH3

SeH2

TeH2

H2S

外観(常温常圧

無色の気体

無色の気体

無色の気体

無色の気体

無色の気体

臭気

刺激臭

にんにく臭

にんにく臭

アルシンに似た悪臭

腐卵臭

ガス比重
(空気=1)

2.66

4.33

2.81

1.19

液密度(g/ml)

1.523
(−142℃)

2.26
(−25℃)

2.004
(−41.3℃)

2.65
(−2℃)

0.96
(−60.3℃)

沸点(1atm)

−88.9℃

−17℃

−47.3℃

−2℃

−60.3℃

融点(1atm)

−165℃

−88℃

−64.0℃

−49℃

−85.5℃

蒸気圧

210mmHg
(−110℃)

200mmHg
(−47℃)

100mmHg
(−74.2℃)

1.53atm
(10℃)

(三重点)
(9.87atm)

臨界圧力

54.8atm

−91.0atm

(0℃)

臨界温度

35℃

137℃

200℃

88.9℃

水に対する溶解度

500ml/100ml
(常温)

377ml/100ml(4℃)

よく溶ける。

0.41g/100ml(20℃)

水との反応性

シランに似ているが反応性は小さい。

湿ったガラス管中では、24時間で完全に分解する。アルカリと反応し、速やかに分解する。

加水分解する。湿気が存在すると、固体表面の触媒作用により次第に分解する。

湿った空気に触れると直ちに分解する。

水溶液中で電離平衡

燃焼性

可燃性

可燃性

可燃性

可燃性

可燃性(4〜46%)

その他の物質との反応性

HNO3やH2O2で容易に酸化されて酸化ゲルマニウムとなる。

Cl2と激しく反応し、SbCl3とHCIを生ずる。

硝酸と激しく反応する。

Cl2と激しく反応し、テルルの塩化物を生成する。

Cl2、Br2と激しく反応する。ほとんどの金属と湿気の存在かで反応する。

腐食性等使用上の注意

炭素鋼、SUS、銅、真ちゅう、モネル、ハステロイ、Kel−F、テフロン、ガラス、バイトン、ナイロン等は使用可。

一般の金属は使用可。

弱酸
AI、SUS、炭素鋼、真ちゅう、テフロン、バイトン、ナイロンは使用可。

SUS、炭素鋼、モネル、ハステロイ、バイトンKel−F、テフロンは使用可。

AI、SUS316は、wetでも使用可、dryの場合は、銅も使用可。

備考

約280℃で分解してGeとH2になる。

常温で容易に分解する。

160℃で分解する。

室温で分解する。
この反応は光や湿気で促進される。

燃焼範囲は空気中で4.3〜46.0%である。