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2.調査

基本的事項

評 価 内 容

(1) 地形

・ トンネル建設予定地の周囲の地形に関する適切な平面図等を用意し、崖錐地、地すべり、崩壊地等の不安定地形について調査すること。
・ 土砂流、なだれ、洪水等の既往の災害及び災害防止関係法(砂防法、地すべり等防止法等)による指定区域、規制区域との関連について調査すること。

(2) 地質

・ トンネルルートの岩石の種類、岩石名、風化の程度等について調査し、トンネル地質縦断図、地質平面図等として整理し、地質の成層状態及び走向傾斜を把握すること。
・ 岩石の弾性波速度、物理的性質、亀裂の状態等について調査すること。
・ 断層破砕帯の位置、走向、傾斜、規模、構成物質の種類、破砕の程度等について概略の調査を行うこと。
・ 地耐力、切羽の自立性、内空断面の変化、膨脹性の有無について調査すること。

(3) 地下水

・ 地形、河谷の性状、河川の流量及び地下水位等の事項について水文調査を行い、トンネル最大湧水量の想定、帯水層、地下水の分布について調査すること。
・ 湧水による崩壊、異常出水等の災害が発生する可能性のある場所、地点について調査すること。
・ 地下水の種類、被圧水頭、温度、水質等について調査すること。

(4) 有害ガス、酸素欠乏空気

・ 有害ガス発生の可能性、酸素欠乏の危険性の有無について調査すること。
・ 高地熱地帯、温泉湧出の有無について調査すること。

(5) 気象、河象、海象

・ 気温、降雨量、風速、積雪量等の気象に関する資料を収集すること。
・ 台風、豪雨、豪雪、雷雨等の気象情報等の入手先を確認すること。
・ 河川の降雨期、融雪期における高水位等の水文調査をすること。
・ 河川の形態、水位、流速、流量、洗掘及び堆積状況等必要事項について調査すること。
・ 潮位、潮差、水深、波高、海蝕の状況等について調査すること。

(6) 障害物

・ トンネル施工に障害となる近接構造物等の有無を調査すること。

(7) 環境

・ 施工区域の騒音、振動に対する法規制を把握し、必要に応じ騒音、振動の調査をすること。
・ 施工区域の渇水による生活水への影響を把握し、調査すること。
・ 施工区域の排水に対する法規制を把握し、排水の影響を点検する必要がある河川、海、湖等について水質調査をすること。
・ 地盤沈下の影響を点検する必要がある周辺の道路、家屋、構造物等について変状を調査すること。
・ 産業廃棄物の排出が予想される場合は、法規を把握し発生量及び廃棄物処理地の状況並びに受入基準、運搬処分の許可業者等について調査すること。

(8) 交通

・ 交通規制等を十分把握し、資機材等の輸送経路及び当該路の状況について調査すること。
・ 資機材の輸送が公共施設や一般住民に与える影響について調査すること。

(9) 用水、電力等

・ 工事用水、生活用水、消火用水等の確保と放流先等について調査すること。
・ 工事用電力の供給源について調査すること。
・ 坑外設備のための適切な用地を確保すること。