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4.異常出水(坑外からの流入)に関する安全対策

検討事項

ランクI

ランクII

ランクIII

(1) 事前調査

 
 

[1] 地質等の調査

異常出水に関する地形、水利利用状況等について精密に調査すること。

異常出水のおそれのある区域の地形、水利利用状況について調査すること。

[2] 資料の収集

周辺における工事、災害記録(天災を含む。)等の資料を収集すること。

必要に応じ、周辺における工事、災害記録等の資料を収集すること。

(2) 施工計画

事前調査の結果を基に、坑内に水が流入しないような対策又は流入した場合の対策を検討すること。

(3) 施工

 
 

[1] 計測管理

降水量、付近の河川の水位等の測定を行い、気象情報の収集を行うこと。

必要に応じ、水量、河川の水位の測定を行い、気象情報の収集を行うこと。

 

[2] 連絡体制

測定結果の連絡、報告体制を明確にすること。

[3] 記録、保存

施工中の各測定結果を記録、整理し、異常出水の危険度を把握すること。

(4) 警報装置

緊急事態発生を知らせる警報装置を設けること。警報発令の基準、警報の種類、警報発令時の行動について定め、関係労働者に周知すること。警報装置について、点検、整備基準を定めること。

(5) 緊急時の措置

 
 

[1] 緊急措置用具

緊急措置用具を必要な箇所に設置し、設置場所及び使用方法を関係労働者に周知すること。

[2] 流入防止設備

付近の河川等の水位上昇、トンネル断面、延長、こう配等を十分考慮し、十分な強度を有する流入防止設備を備えること。

必要に応じ、付近の河川等の水位上昇、トンネル断面、延長、こう配等を十分考慮し、十分な強度を有する流入防止設備を備えること。

[3] 排水設備

坑内想定流入量、想定湧水量、トンネル断面、延長、こう配等を十分に考慮した排水能力とすること。

[4] 避難訓練

緊急事態発生を想定し、避難訓練を実施すること。

[5] 救護訓練

緊急事態発生を想定し、救護訓練を実施すること。

(6) 異常出水災害の防止についての教育

次の事項について教育すること。
(イ) 異常出水の危険性
(ロ) 災害防止の対策と遵守事項
(ハ) 点検方法
(ニ) 異常時の対策