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別紙

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雑居ビルに店舗を有する事業主の皆さまへ
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 去る9月1日、東京都新宿区歌舞伎町の「明星56ビル」で発生した火災は死者44名、負傷者3名の大きな人的被害をもたらす大惨事となりました。一般に不特定の方々が一時的に利用する雑居ビルは、火災発生時における避難誘導、初期消火等の対応、避難通路の確保等が適切でない場合は極めて大きな人的、物的被害が生じるおそれがあります。
 防火管理、消防用設備等の設置、建築物の防火の基準等の適用については、主として消防法及び建築基準法に定められた対応が必要ですが、非常時における実態に即した避難誘導等を従業員と一体となって実施することが、顧客の安全を守り、また、従業員自身の安全の確保にもつながります。
 事業主の皆さんは、労働安全衛生関係法令に基づいて従業員に対する火災発生時における応急措置及び避難等に関する教育訓練を実施する等、次のことに取り組んでください。


● 安全衛生教育・訓練の実施
 火災時における応急措置及び避難等に関する事項を中心とした安全に関する随時の教育訓練を実施しましょう。 特に、新たに雇い入れた従業員には、事故時等における応急措置及び退避に関する事項についての教育を必ず実施することが必要です。

*例えば、次のような事項について教育訓練をすることが望まれます。
【教育・訓練をすべき事項】

緊急連絡先、連絡方法を定めて、周知しておく。
館内の見取り図、避難経路図等を使用し、客の誘導、従業員自身の避難 について繰り返し実施する。
次の事項について十分に説明し、避難措置の徹底を図らせる。
 ・出入口、通路、階段などに避難の妨げになる物品を置かないこと
 ・避難の指揮者、合図の方法に関すること
 ・避難誘導の方法に関すること
 ・避難経路、避難器具の使用方法に関すること
次の事項について十分に説明し、設備機器類の事故が発生したときに電源の遮断、ガスの送給停止等の非常停止の措置が行えるようにすること
・配管や電源系統の現況
 ・バルブ・コック等の位置及び操作方法
 ・電源の遮断方法
 ・非常警報装置の種類、位置、操作方法



● 避難通路等の表示等
 緊急時に避難用として使用する通路、出入口には、避難用である旨の表示をしましょう。
また、これらの場所に避難の際に障害となる物を置かないようにしましょう。


● 連携した取組み等の促進
 教育訓練や避難通路等の表示等の実施については、ビルの所有者やビル内に店舗を置く他の事業主と話し合いを持ちながら、相互に協力して取り組むように努めましょう。


● 安全管理の担当者の指名
 従業員の中から、必要に応じて、労働安全に関する事項を担当する者を指名し、その者に次の事項を担当させるようにしましょう。
【担当させることが望ましい事項】

消防及び避難・誘導の教育訓練、その他の安全教育の実施に関すること
ビルの所有者及びビルの所有者から貸与を受けて店舗を置く他の事業者との消防、避難等に関する事項の協議、連絡調整に関すること




○○労働局・○○労働基準監督署