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(平成23年10月28日 基安労発1028第1号・基安化発1028第1号により廃止)
 
                                          参考情報6
         ノルマル-ブチル-2,3-エポキシプロピルエーテルの基本情報
化学式 C4H9OCH2CH-CH2
         bar
          O
別名 ブチル 2,3-エポキシプロピルエーテル、n-ブチルグリシジルエーテル、1-ブトキシ-2,3-エポキシプロパン
CAS No. 2426-08-6
物理化学的性質 分子量
比重
沸点
引火点
130.19
0.909(25/4℃)
164℃(101.3kPa)
55℃
常温での性状 無色透明の液体。アセトン、ベンゼン、四塩化炭素、エーテル類、アルコール類に可溶。水に不溶。
生産量 100〜1,000t(平成16年度)
用途(中間体等) (グルシジルエーテル類として)エポキシ樹脂、アルキド樹脂の反応性希釈剤、樹脂農薬などの安定剤、木綿・羊毛などの改質剤、分散染料、反応性染料の染色性改良剤、シランカップリング剤原料
法令による規制の現状
労働安全衛生法:「変異原性が認められた化学物質」
               施行令別表第1危険物(引火性の物)
               施行令第18条の2(MSDS対象物質)
消防法:第2条危険物第4類第2石油類非水溶性液体
船舶安全法:危規則第3条危険物等級3引火性液体類(正3容器等級3)
航空法:施行規則第194条危険物引火性液体(G等級3)
港則法:施行規則第12条危険物(引火性液体類)
がん原性評価 IARC:評価なし
日本産業衛生学会:評価なし
ACGIH:評価なし
動物に対する評価 RTECS=急性経口毒性LD50:1,660mg/kg(ラット)
国が実施したがん原性試験等の結果概要
(吸入)
 ラットでは、雄雌とも、鼻腔の扁平上皮がんの発生増加が認められ、がん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。
 マウスでは、雄雌とも、鼻腔の血管腫の発生が認められ、がん原性を示す証拠であると考えられた。
変異原性の有無、強さ 微生物を用いた変異原性試験 陽性
 最大比活性値=1.7×103 revertants/mg〔TA100、S9(-)〕
ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験 陽性〔CHL、S9(+)〕
ばく露限界 ACGIH:3ppm(TWA)
ヒトへの影響 皮膚に付着すると炎症を起こす。
目や気道に対して腐食性がある。
資料出所 「14906の化学商品」化学工業日報社(2006)
「化学物質の製造・輸入量に関する実態調査(平成16年度速報値)」
経済産業省(2006)
「変異原性に着目したがん原性物質のスクリーニング技術開発に関する研究」
松島泰次郎、松下秀鶴、清水英佑(1982)
「動物細胞を用いた変異原性試験の開発に関する研究」
日本化学物質安全・情報センター(1985)