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事例3  エスエムジー株式会社
 
1 事業場の概要
(1)業種:情報通信業 事業内容:ソフトウェア受託開発、システムコンサル、教育、出版
(2)所在地:神奈川県
(3)従業員数:55人(男性:52人 女性:3人)
(4)従業員の平均年齢:29歳
 
2 禁煙の概要
(1)喫煙対策の担当部署:組織価値経営部
(2)喫煙対策に取り組み始めた時期:平成3年3月〜
(3)喫煙を実施した時期:平成3年3月〜
(4)従業員の喫煙率:平成13年4月 30%(男性30% 女性0%)(対策当初)平成18年12月 3.7%(男性4% 女性0%)
(5)昼休み等休憩時の喫煙:許可していない
(6)禁煙の状況:全社
(7)建物の構造:事務所
(8)建物の所有者:テナントビル、一部テナントのみ禁煙
(9)禁煙の内容:テナント内禁煙、屋内に喫煙スペースあり(従業員、来客者とも喫煙可)
・場所:同ビル9F
・設備:テナントビル共用の喫煙室があるので利用している
(テーブル、椅子、飲料の自動販売機をそなえたリフレッシュルーム)
 
3 禁煙の詳細
(1)禁煙にする前の状況:分煙対策あり(以前入居していたビルではベランダで喫煙していた)
 
(2)禁煙にした動機及び経緯
ア 小さな会社であるため、全社員で掃除をしていた際に、タバコのヤニの汚れが目立っていた。また、喘息気味の社員もいるため非喫煙者への受動喫煙防止のため、担当者から全社員会議で提案し、全社(テナント内)禁煙とした。
イ 全社禁煙は、多数決で決めるのではなく、喫煙者も含め全員が納得するまで話し合いを行った。全社員で話をすることにより、取組みについて一体感が生まれ、スムースに禁煙を実施できた。
ウ 喫煙者であった社長が自ら率先して禁煙したことが、全社員の禁煙への取り組みに効果があった。
 
(3)禁煙に取り組んだ内容
ア 喫煙者に対する指導 サポートシステム等
社長が禁煙に成功して、禁煙を希望する社員にコツを教えた。
イ 外部への公表等
ホームページで全社禁煙であることを表記した。また、社内に「社内禁煙」を表示した。きれいな空気の職場環境で、いい製品をつくりお客様へ提供できるのではないかと考えている。取引先等外部の方へもご理解いただいている。
また、この取組みは新聞に掲載され、多くのお問合せをいただいている。
ウ 採用時の周知
新卒者採用時でも、ホームページに全社禁煙を謳っているため採用者も自然と非喫煙者となり、社内の結束に繋がっている。また、学生にも非常に好感を持って受け入れられ、優秀な人材を採用することができていると考えている。
エ 罰則
社内でどうしても禁煙できずテナントビル共用喫煙室へ行く社員は、机上に7分でアラームが鳴るようにタイマーを置くこととした(写真3−1)
喫煙のため社外にいる際に、外部から電話がかかってきた場合には1,000円を懇親会へ寄付することとした。
この罰則は喫煙者が自らつくり、全体会議に諮り実行した。
複数の社員が喫煙室へ行ったときに、他社の社員がいる場で業務の話をしていたことが判明し、今現在、喫煙室では業務についての会話は禁止している。
 
(4)社内で苦労した点
禁煙に関しては、全員一致で決定したため、特に苦労したことはない。
 
(5)労働者の評価
ア 喫煙者の評価
全社員会議で決定したことであり、禁煙は当然のことと考えている(不都合だとしても、全員の為に我慢すべき)。
イ 非喫煙者の評価
当然のことである。
 
4 その他
(1)事業との関係
社内の入り口付近やすべての会議室に「禁煙」の貼り紙をし(写真3−2、3)、取引業者や来客に協力をお願いした(来客も非常に協力的であった)。
 
(2)問題点、今後の課題、今後のサポートの予定
禁煙がしやすく安価なサポート食品等があれば活用し、喫煙者が禁煙する為にサポートしていきたい。
 
喫煙者が使用するタイマー   事務所入口付近の表示1
写真3−1
喫煙者が使用するタイマー
  写真3−2
事務所入口付近の表示1
 
事務所入口付近の表示2
  写真3−2
事務所入口付近の表示2
 
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