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工夫・改善事例

エアードライバー用バランサー可動治具

業種

電気機械器具製造業

動機

自動車用エアコンの構成品の一種であるヒーター本体は、小型モータ、ダンパー、ブラケットなど多くの部品により構成されている。その据付工程は、ベルトコンベヤーの流れ作業で、電気ドライバー、エアードライバーなどの工具による締付・取付が主な作業である。

この作業方法は、これら工具を、固定したバランサーでつり下げて、前後・左右に移動させて使用している。その使用頻度は高く、手・指・腕・肩などの上肢に負担がかかり、かつ、作業性も悪いため、改善が望まれていた。従来の締付作業の一例として、ヒーター用ファン締付作業では、作業台は、コンベヤー上には設定できず、コンベヤーの外にもうけている。バランサーは、コンベヤー上方につり下げて作業しているが、作業者の前にある作業台位置とバランサー位置とにズレがあり、エアードライバーを斜め手前に引いて締付作業をするため、長時間作業においては、手・指・腕・かたなどに負担がかかっている。そこで、手・指・腕・肩などの上肢負担が軽減し、安全で楽な姿勢で作業ができ、また、作業性も向上できるエアードライバー用バランサー可動治具を考案した。

内容

  1. (1) 考案のポイント
    1. ① 作業負担の軽減はできないか。
    2. ② 他の仕事の邪魔にならず、安全に作業できないか。
    3. ③ ポカヨケ装置(取り付け部品の間違い、欠品を発見する装置)と連動させて、安いコストでできないか。
    4. ④ 作業性はよくならないか。
  2. (2) 考案した治具の内容
    考案の治具はエアーシリンダーの先端にバランサーを取り付け、ポカヨケ装置と連動させることにより、バランサーが作業手順に合わせて自動的に締め付け位置の鉛直線上に移動(前進→原位置)するようにしたものである。この改善によって、作業者がエアードライバーを斜めに引くなどの動作がなくなり、余分な「力」も必要なくなったため、上肢負担が軽減できた。また、作業性も向上できた。なお、考案にあたっては、特に安全性に配慮し、作業に異常があったときには、バランサー可動治具は停止するとともに、エアードライバーにエアーが入らない等の機構を組み込んである。
  3. (3) 作業手順製品が作業台にセットされるとそれを光電管で検知してポカヨケ装置と連動したエアーシリンダーが前進する。その間に部品を取り付けていると、締付作業をしやすい位置にバランサーがくる。そこで、ポカヨケ装置にて、取り付け部品の異常・欠品を確認後、ドライバーにエアーが入る(作業に異常があるとエアーが入らない)。  次に作業者が締付作業が完了すると、シリンダーが働き、バランサーが原位置に戻る。

効果

  1. 締付け作業などにおける手・指・腕・肩等の上肢部に対する負担が軽減できた。上肢テン(上肢作業負担の程度)が19.8→10.2点になり、疲労感がなくなった。
  2. ポカヨケ装置と連動させたことにより、安全性および作業性の向上ができた。

(注)上肢点とは、作業を行うときの手指から前腕・上腕さらに肩まで、いわゆる上肢全体におよぶ負担(筋力の負担)を点数化し、社内的に改善活動の目安として運用しているもので、点数が高いほど負担が大きい。

期間

昭和63年3月〜4月

費用

1台あたり約4万円

特許・実用新案申請の有無

無し

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