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工夫・改善事例

ラックアンドピニオンを利用した回転式バリ取り装置

業種

一般機械器具製造業

動機

従来のワークのバリ取り作業では、ワイヤバフ機を使い、手で、バリを取っていたがバフ針の線が飛散り、作業者の顔に刺さることがあった。特に夏期は作業者の衣服も薄くなり、この危険性は大きかった。

また、手作業のときは、ワークについた切削油等が飛散して作業者に付着するほか、作業場の付近を汚し、作業環境は悪くなるため労働衛生面からも改善の必要があった。

さらに、ワーク(重量0.7〜0.8kg)を手で持ってバリ取りをするため、作業者がとばされそうになるというヒヤリ・ハットも出されていた。

以上のように、安全面からも労働衛生面からも改善する必要に迫られていたと同時に、工程自動化のためには、このバリ取り工程を無人化し、粉じん等の集じんを完全にする必要があった。

内容

自動車のラックアンドピニオン式のステアリング部分の廃物を利用し、ラックバー側にシリンダーを取り付け、ピニオン側にワークをのせる治具を取り付けた。装置全体の配置は別図の通りである。

ワークの起動回転の構造は、油圧リングが動くことにより、ラックアンドピニオン式ステアリングがワーク側に押される。これによりピニオンシャフトは回転する。ワークが回転作動すると、タイマーによりエアーバルブが働き、エアーシリンダーの回転とエアーグラインダー戻し用シリンダーが作動し、グラインダーを上げて回転は停止することになる。

効果

  1. 研磨粉じんの飛散による労働衛生面の問題が解決した。
  2. 手作業がなくなって自動化された。
  3. 作業者の体にバフ針線が当たるという危険性が解消した。

期間

約2か月

費用

約3万円

特許・実用新案申請の有無

無し

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