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陶磁器製造業における作業環境改善の手法について

改正履歴


  陶磁器製造業においては、中小規模の事業場が多く、また、次の製造業務に従事する労働者が鉱物等の
粉じんを中心とした各種の有害因子にばく露される危険性が高いため、特に作業環境を改善するための具
体的手法の明確化が要望されてきたところである。
  このため、昭和54年4月以降、専門家により陶磁器製造事業場における作業環境改善に関する実態調査
を実施したところであるが、今般その結果等を踏まえ、「陶磁器製造業における作業環境改善手法」(以
下「作業環境改善手法」という。)を別紙のとおりとりまとめた。
  ついては、陶磁器製造事業場及び同種の製造工程を有する事業場に対する作業環境改善のための指導を
行うに当たっては、下記に留意のうえ、「作業環境改善手法」を十分活用されたい。なお、粉じん作業の
態様は、多岐にわたっており、粉じんの発散の程度も異なるので、事業場の実態に応じた指導を行うよう
に配慮されたい。
  おって前記の実態調査の報告書を、別添により送付するので、併せて参照されたい。

記
1.「作業環境改善手法」は、陶磁器を製造する事業場で働く労働者の健康障害を防止するための対策に
  ついて作業改善を中心にその基本的方策及び具体的手法等を示したものであること。
2.「製造工程の概略図」は、陶磁器製品の製造工程の概略を示したものであること。
3.「製造工程別対策」には、陶磁器の製造工程別に基本的方策等を示したものであること。
  (1)  「健康障害防止対策」には、労働者の健康障害を防止するための主要な対策を示したものである
      こと。
  (2)  「基本的方策」には、前記(1)の対策のうち、作業環境を改善するための基本的方策の概要を示
      したものであること。
  (3)  「具体的方法」には、主として前記2の方策を実現するための具体的手法の例を示したものであ
      ること。
  (4)  「参考(関係法規)」には「健康障害防止対策」ごとにそれぞれに対応する労働衛生関係法令の
      概要を示したものであること。
4.「その他の対策」には、各製造工程に共通する事項について、有害因子別に作業環境改善の具体的手
  法を示したものであること。

別紙

陶磁器製造業における作業環境改善手法

目          次
1  製造工程の概略
  (1)  磁器食器 (図)
 (2)  衛生陶器 (図)
 (3)  内装タイル(図)

2  製造工程別対策
  (1)  原料の搬入・貯蔵工程(鉱物等の粉じん(表))
  (2)  破砕・粉砕工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表))
  (3)  秤量・混合工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表))
  (4)  ふるい分け工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表))
  (5)  成型工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表))
  (6)  乾燥工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音、暑熱(表))
  (7)  仕上げ工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表))
  (8)  絵付け工程(有機溶剤(表))
  (9)  焼成工程(鉱物等の粉じん(表)、騒音(表)、暑熱(表))
(注1)  「同等以上の措置」としては、粉じん発生源の密閉化、湿潤化、局所排気装置の設置等の発生源
      対策のほか、次のようなものがある。
      (1)  屋内作業場の構造を溶解炉、焼成炉等の高温の炉からの上昇気流を利用して直接粉じんを外
          部に排出するようなものとする。
      (2)  屋内作業場が著しく広く、かつ、粉じん作業がその屋内作業場内の一部の場所においてのみ
          行われている場合には、当該作業の行われている場所について十分に換気を行う。
          (昭和54年7月26日  基発第382号)
(注2)  「同等以上の措置」とは次のようなものがある。
        特定粉じん発生源を有する場所を他の作業場から隔離すること又は操作室等を設けることにより、
      労働者を特定粉じん発生源を有する場所から隔離する。(昭和54年7月26日  基発第382号)
3  その他の対策
(表)

(参考)
(表)