毎年、職場や学校などでさかんに熱中症対策が行われていますが、本格的な暑さを迎える前から、熱中症による死亡災害が発生しています。気温が急に上昇した日など暑さにからだが慣れていないとき、湿度が高く蒸し暑い日などは、特に注意が必要です。
令和5(2023)年の熱中症による死傷者数(速報値)は、死亡者28人、休業4日以上の死傷者1,045人となっています。令和3(2021)年と比べ死傷者数、死亡者数ともに増加しました。
厚生労働省と中央労働災害防止協会(中災防)をはじめとする労働災害防止団体などは、平成29年に「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(5月〜9月)をスタートさせ、対策の徹底を呼びかけてきました。今年も、職場における熱中症対策の徹底を図るため、4月を準備期間、7月を重点取組期間とし、官民を挙げてキャンペーンを展開します。実施要綱では、①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること、②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと、③糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮を行うこと、について重点的に呼びかけています。
また、それぞれの職場で、労働者の日常の健康管理、作業開始前の健康状態及び暑熱順化の状況の確認などを求めています。
中災防でも、ホームページに「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の特設サイトを設けて、熱中症関連情報やリーフレットを掲載しています。特設サイトでは、熱中症に関する行政発表資料、現在中災防が実施している研修・セミナーのほか、参考図書・用品も紹介しています。熱中症による災害ゼロに向けて、有効に活用してください。
※平成23年以降のものを抜粋
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