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工夫・改善事例

定盤スタンド用運搬手押し車

業種

輸送用機械等製造業

動機

ベンチセットで使用している定盤スタンド(約70kg)を運搬する場合、重量物であるため、ホイストクレーン、フォークリフト等のない場所では、二人で持ち上げたり、床を滑らせて移動している。このため、腰痛になったり、床の凹凸に引っ掛けて転倒しそうになる危険要因があった。

このような人力による運搬作業の安全を確保するために、定盤スタンドの運搬専用の手押し車を製作した。

内容

本考案の運搬手押し車は、定盤スタンドのリフトを利用し、引っ掛けて移動できるものである(図27写真25)。

(使用方法)

  1. ① 定盤スタンドの高さを専用ゲージで合わせる。
  2. ② 台車を定盤スタンドに差し込む。
  3. ③ 定盤スタンドの定位置ストッパーを差し込み(図29右下)、台車から定盤スタンドが抜けないようにする。
  4. ④ 定盤スタンドを手押し車下面に当たるまで、ハンドルを回転し、リフトで持ち上げてから移動する。

効果

  1. 移動が簡単にできるようになり、ヒヤリ・ハットの危険や作業者の苦痛が解消し、安心して運搬作業ができるようになった。
  2. 1人作業になったことにより、共同作業者への負担が解消され、スムーズな作業ができるようになった。
  3. 運搬工数が、従来の2分の1になった。

期間

昭和62年10月〜12月、製作台数1台

費用

材料は廃材を利用

特許・実用新案申請の有無

無し

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