機械器具設置工事業

配電盤等（以下「盤」という。）の設営、撤去等を行う業務は、盤の約90％が重量600〜700kgであり（1t以上ものもある。）、従来コロ引きにより運搬していたが、下記のような問題点があった。

1. ①　コロ引きは中腰作業等により腰部への負担が大きい。
2. ②　コロ引きは、手指、足等の挟まれの危険がある。
3. ③　コロ引きは不安定なため、盤が転倒し、作業者が挟まれる危険がある。
4. ④　コロ引きは、作業者の経験、知識によって個人差が生じる。
5. ⑤　事前準備作業として段差の補修等があり、作業効率が低い。これらの問題に対処するため、次のような装置を考案した。

T型、K型とも、キャスターおよびリフト機能が付いており、これを盤の四隅に取り付け運搬するものである。

基本的な性能は以下のようである。

1. (1) リフト量：0〜100mm（アジャスタブル）
2. (2) 搬送重量：T型・2tまで、K型・1tまでT型とK型それぞれの特徴は次のとおり。
   1. ① T型　特徴：T型は四隅の装置をバーにより固定するため、バーの長さを変更することにより、サイズの異なる盤にも対応することができるものである。
   2. ② K型　特徴：K型は盤下部に、加工（ボルト穴、取り付け治具差し込み口）が施されているものに使用するものである。そのためK型はセット時に盤の下部にコロを入れる必要がない。

1. 操作性および安定性の向上により、盤の転倒する危険性が減少した。
2. 手指および足等の挟まれの危険性、腰部への負担が軽減された。
3. 作業経験等によらず、誰でも容易に運搬できるようになった。
4. 事前準備作業である段差の補修、整備が不要となり、作業効率が上がった。

平成5年10月〜平成6年4月

750，000円

有り